霧氷の君
はるか極北に、霧氷の君(Rime Lords)はその領土を築いた。彼らは白牙山脈(480ページ)とその先のツンドラに広がり、氷と寒さと、恐ろしく吠え猛る虚無とを受け入れた。
霧氷の君はあらゆる種類の苦行の修練と秘儀を編み出した。彼らは己の肉体を寒さに慣らした。
彼らは精神を霊界へとさまよわせた。
彼らは意志によって物質とエネルギーを形作り、世界に静止を課し、現実の一角を時の止まった停滞の中に凍りつかせた。
農耕の谷やマンモスの牧人たちの中から弟子たちがやって来て、この生ける神々の足下で学んだ。その教えは厳しく、苛烈で、過酷だった。だがしばらくの間、北の地には僧院が点在し、霧氷の君の道は栄えた。
だがやがて石の君(382ページ)の僕たちが反乱を起こし、下なるもの(412ページ)を解き放った。
世界の屋根の頂で何かが裂け開き、ヤーウ・カラ(吠え猛る風、肉を剥ぐ者)の声が解き放たれた。
血への渇きと狂気が広がった。
霧氷の君の中には遠吠えの呪い(492ページ)に屈した者もいた。暴徒と化した定命の者たちの群れに倒された者もいた。生き残った十三人は、何か手を打たねばならぬと意を同じくした。彼らはそれぞれ力ある場所へと退き、精神を送り出し、力を合わせて裂け目を暗黒の氷(322ページ)の氷河の下に封じ、ヤーウ・カラの声を鎮めた。
吠え声の呪いは絶えることのない囁きにまで弱まった。だが最後の十三人の霧氷の君は、己を犠牲にしたのだった。その肉体は今も氷に閉ざされたまま、その精神はヤーウ・カラの声を永遠に遠ざけておくための魔法を紡ぎ続けている。
名前
サンスクリット風:アカティヴェト、アルタラピシ、ダヒシカ、ゴラナト、カニシャヌ、ママラヌ、マラシュ、ニラニ、プラヤナヴィ、ララナナン、ラナジ、シャヤンド、スプナム、ヴィタタナ
しばしば「ガル」という称号
(「師」)や、「ディヴ」(「聖なる者」)あるいは「カヴ」(「賢き者」)という呼び名と組み合わされる。例:「ガル・アカティヴェト」「カニシャヌ・ディヴ」「ラナジ・カヴ」。
フック
- ならず者が暗黒の氷(322ページ)を取引しようとしており、さらに見つかる場所を知っている
- 山麓(144ページ)の木こりたちが、霧氷の君の時代の遺跡を乱してしまう
- ゴルディン鉱山(190ページ)の探鉱者たちが、最後の十三人の霧氷の君の一人を見つける。今なお停滞の中にあり、氷に閉ざされている
- 白牙山脈(480ページ)に新たな氷河が生まれ始め、大森林(200ページ)にまで広がって、そこの精霊たちを動揺させる
テーマ
選ぶか、を振る。
| 1 | 氷:壮大で精緻な意匠に形作られている |
|---|---|
| 2 | すべてに浸透する寒さ:骨まで凍え、震え、痺れ、追い詰められる |
| 3 | 停滞/静止/沈黙/永続/保存 |
| 4 | 苦行の実践:精神/肉体/意志の容赦ない完成 |
| 5 | 詠唱/身振り/儀式:意志を集中させ、現実/混沌/エントロピーを御する |
| 6 | 解き放たれた精神:霊視、霊歩き、思念の造形 |
| 7 | 文字と記録:過去の保存 |
| 8 | 定命の従者/弟子たち、その宗派、分派、対立 |
| 9-12 | 巨人の寸法で造られている。さらにを振る |
遺跡
選ぶか、誰かに運命のダイスを振ってもらう。
| 1-3 | 彼らの存在と影響の名残の痕跡(下記参照) |
|---|---|
| 4-6 | 廃墟(320ページ) |
名残の痕跡
選ぶか、誰かに運命のダイスを振ってもらう。
| 1 | 氷/寒さ/停滞の中に保存されたもの(次の列) |
|---|---|
| 2 | 霧氷の君やその弟子たちによって鎮められた存在(次の列) |
| 3 | 弟子たちが築いた古い建造物の断片(道、階段、壁、土台、煙突など)。何世紀もの風と雪と氷を経て、かろうじて見分けられる |
| 4 | 思念体(次ページ) |
| 5 | 記念碑、または標石(次ページ) |
| 6 | 暗黒の氷の造形物(322ページ) |
保存されたもの
例えば:
- 人里離れた洞窟で凍りつき、乾いた冷気によってミイラと化した定命の弟子たち
- 畑も家も家畜も村人も、谷がまるごと氷に閉ざされている
- 乾いた山の洞窟に眠る巻物の山。霧氷の君の没落と、生き残った弟子たちの苦難を記録している
- 春の花盛りの草原が停滞の中に囚われ、草も花も決して色褪せず、決して伸びない
- 最後の十三人の霧氷の君の一人。生きてはいるが停滞の中にあり、その霊がヤーウ・カラ(421ページ)を封じ込める氷河を保ち続けている
鎮められた存在
例えば:
- 暗黒の氷に閉ざされた何かの怪物
- それ自身が霧氷の君の弟子である野の精霊(356ページ)やフェイ(94ページ)が、瞑想しているところを見つかる
- 終わりのない務め(山に降る雪片を数える、指ぬきで川を汲み干すなど)を強いられているスペクター(79ページ)
- 下なるものの恐ろしく強大な顕現(436ページ)が、年を取らず瞑想を続ける達人(328ページ)の意志によって停滞の中に留められている
- 野生化した霧氷の君(330ページ)が、停滞の場に留められ、紋様に囲まれている。その狼の目は見開かれ、憎しみに満ちている
思念体
顕現した意志による物体、感覚、あるいは情景。精霊が肉体を顕現させるように、素の物質やエネルギーから形作られている。本物ではないが、十分に本物だ。
- 光の届かない洞窟に育つ壮麗な木。樹皮も木質も石で形作られているが、その花弁/葉/実は落ちると塵と水になって崩れる。
- 風の吹きすさぶ山頂にある静止の泡。精巧に飾られた祭壇を擁している。祭壇は霜のように脆く、触れれば溶けて消える。
- 谷を満たす詠唱。山腹から果てしなく木霊している。
- 低い谷にある泉。その水は決して凍らない。水際にはありえないほど美しい器が置かれているが、持ち去ると溶けて水になる。
記念碑、または標石
例えば:
- 山腹から彫り出された、霧氷の君の巨大な様式化された像
- 壁が漆喰で塗られた広大な洞窟。力を放つ霧氷の君と、その前にひれ伏す定命の者/精霊/悪魔たちの鮮やかな絵が描かれている
- 塔ほどの高さのある暗黒の氷の柱。記号と紋様が浮き彫りにされている
- 山頂に立つ、高さ50フィートの霧氷の君の像。ありえない形で固定された小石でできている
廃墟
テーマ(317ページ)、構造、目的、建築要素、状態を選ぶか振って決める。廃墟をふさわしい地形に置く(白牙山脈は480ページ、山麓は144ページを参照)。名残の痕跡(318ページ)、アーティファクト(322ページ)、そして/または霧氷の君(328ページ)やその地域の危険で満たす。
| 1 | 小さな建物が段状に連なる敷地 |
|---|---|
| 2 | ブロックのような単一の建物 |
| 3 | 広く開けた空間 |
| 4 | 一部が加工/彫刻された天然の洞窟 |
| 5 | 岩そのものに掘られた部屋 |
| 6 | ドーム/広間/塔 |
| 1 | 住居(家、宿舎、兵舎など) |
|---|---|
| 2 | 基盤施設(階段井戸、水道橋、道、橋など) |
| 3 | 貯蔵(地下室、金庫、書庫、穀倉、墓地など) |
| 4 | 生産(工房、厨房、農場、屠畜場、鉱山など) |
| 5 | 防御施設(壁、塁壁、門楼、塔など) |
| 6 | 学問/修行(祠、瞑想室、祈りの広間、修練場など) |
PCたちは伐採隊を山麓へ送り出したが、問題が起きた!どうやら彼らは霧氷の君の遺跡に行き当たり、そこに棲むものを怒らせてしまったらしい。私は地形表を振って「峡谷/渓谷/溝/谷」を得た。テーマは「定命の従者/弟子たち、その宗派/分派/対立」だ。
次に構造は「石そのものに掘られた部屋」、目的は「貯蔵(地下室、金庫、書庫、穀倉、墓地など)」となった。「精緻な装飾」を備え、「埋もれ、水没し、あるいは草木に覆われているが、ほぼ無傷」だ。しばし考えて、こう思いついた:
渓谷の側面に彫り込まれた一連の墓所。霧氷の君の定命の弟子たちの亡骸を納めている。下の墓所は藪や瓦礫に隠れているが、上の墓所はまだ見えており、その入口には守護者と氷の結晶の紋様が彫られている。伐採隊の誰かがここに迷い込み、守護霊を怒らせたのだろう。
| 1 | 台形の建物、張り出した軒、上階の窓 |
|---|---|
| 2 | 精緻な装飾:幾何学的/結晶状の紋様、紋章、精霊/怪物/師たちの彫刻 |
| 3 | 暗黒の氷の壁/床/天井。ありえない形をしていることもある |
| 4 | 氷/雪/砂/砂利で形作られ、停滞の中に保たれた像 |
| 5 | 大きく、がらんとした、広々とした場所 |
| 6 | 音と光が奇妙に振る舞う(果てしなく木霊する/反射する、どこからともなく発する、奇妙にくぐもる/薄暗くなる、変化する/歪むなど) |
造り手の遺跡の多くは巨人——人間の2倍、あるいは3倍もの背丈の者たち——の寸法で造られているが、しばしば僕たちのための小さな部屋や通路なども備えている。
| 1-2 | 時や戦や破壊によって打ち砕かれ荒れ果てている。大半が埋もれ、草木に覆われ、崩れ落ちている。その目的は見分けられない |
|---|---|
| 3-4 | 崩れかけ、大半が埋もれ、草木に覆われ、あるいは隠されている |
| 5 | 埋もれ、草木に覆われ、あるいは隠されているが、ほぼ無傷 |
| 6 | すべてが見えており、奇妙なほどよく保存されている |
暗黒の氷
紫がかった氷。最も熱い炉の中でもなければ、冷たく凍ったままである。霧氷の君は意のままにこれを形作り、成形することができた。
弟子たちの中にもその技を身につけた者はいたが、その術は大部分が失われている。
形状と特性を選ぶか振って決める。
| 1-3 | より大きなものからの断片(欠片/破片/塊など) |
|---|---|
| 4-5 | 謎めいた形(立方体/球/螺旋など)。目的は不明 |
| 6-7 | ありふれた物(道具/食器/容器など)。ただし、すぐにはそれと分からないかもしれない |
| 8-9 | 美術品や装飾品(宝石/像/タイル/トルク/護符/指輪など) |
| 10-12 | 建造物(扉/階段/アーチ/煉瓦/壁など)。おそらく動かせない |
大きさ/規模を決めるためにを振ることを考えよう。
| 1 | 息を呑むほど美しい |
|---|---|
| 2 | その場の光/色を薄れさせる |
| 3 | 音を吸い込む/遮る |
| 4 | 並外れて硬い。程度はを振る(そうでなければ、普通の氷と同じ硬さ) |
| 5 | 顕現していない精霊に対しても、触れられる障壁となる |
| 6 | 取り外しても、普通の氷のように溶けずに欠片が残る |
| 7-8 | を2回振って組み合わせる |
| 9-12 | ただの(本当にただの)決して溶けない氷のかけら |
暗黒の氷がどれほど無垢な状態かを決めるためにを振ることを考えよう。
アーティファクト
さまざまな宝物
- ありえないほどよく保存された、木と張った皮の◇◇太鼓(騒々しい、壊れやすい)
- 1インチ角の暗黒の氷の立方体(魔法、価値1)
- 長さ2フィートの鎖。◇その環は石のように硬い暗黒の氷でできており、両端に青銅の留め金がある(魔法、価値1)
- 青銅にはめ込まれた親指大のトパーズ。……帯(?)についている。見ているだけで恐怖に満たされる(魔法、恐怖、価値2)◇◇巨人サイズの奇妙な絹の法衣。切ることも裂くこともほとんど不可能だが、わずかな損傷でもすぐにほつれて解けてしまう(暖かい、扱いにくい、価値2)
- 深く丸い真鍮の鉢。奇妙に◇よく響き、外縁はサファイアで飾られている(価値3)
- 子どもほどの大きさの黄金の像(動かせない、魔法、価値4)。瞑想する霧氷の君をかたどり、その頭は冷たい光を放っている
氷の柱
高く寂しい草原の只中に、高さ12フィート、太さ2フィートの暗い紫の氷の柱が立っている。それは差し渡し十数歩の、ルーンの刻まれた円形の石板の上にあり、時にも自然にも侵されていない。この場所には静けさがあり、空気には張り詰めたものがある。
興味深いこと:ルーンは発動を待つ何らかの呪文のようだ。起動の言葉を解き明かすには何日もの研究が必要だろう(そして誤って発動させてしまう危険もある)。
役立つこと:数時間の研究で起動の言葉を突き止められる(霧氷の君の文字に通じていればもっと短い)。
あなたが柱の近くで起動の言葉を口にすると、暗黒の氷が一瞬で広がり、石板とその上にあるものすべてを閉じ込める。
その氷は精霊さえも(顕現していようといまいと)閉じ込める。
定命の囚われ人はすぐに息絶え、その魂は捕らわれる。暗黒の氷は決して溶けず、最も強大な魔法と打撃以外のすべてに耐える。
暗黒の氷のナイフ
骨の柄に、鋭い先端へと細くなる暗黒の氷の棘がついている。氷は石のように硬く、それほど鋭くはない。
あなたがこのナイフで不死の存在を刺すとき、その存在が執着、飢え、そして/または復讐によって動いているかどうかをGMに尋ねる。答えが「はい」なら、+ダメージ(アーマー無視)を与え、その存在を束の間混乱させる。これによってその存在のHPが0になったなら、暗黒の氷のナイフは、その存在をこの世に縛りつけていたものと共に溶けて消える。
小さな黒い球
霧氷の君の遺跡の中かその近くで見つかるこの……物体……は、直径2インチほどの完璧な鉛の球のように見える。それは空中に静止して浮かんでいる。どれほどの物理的な力を加えても、傷つけることも、その相対的な位置から動かすこともできない。
あなたが黒い球に意志のすべてを集中させるとき、+WISでロールする。10+なら、その務めに注意を向け続けている限り、精神で球をゆっくりと動かせる。7-9なら、1つ選ぶ:
- 衰弱にチェックを入れ、10+と同様に球を動かす
- 球を動かすが、数インチだけ
- 球をでたらめな方向へ弾き飛ばす(問題になるなら:ダメージ、強打、凄惨)
小アルカナム
1つ選ぶか、誰かに振ってもらう。
| 1 | 特大の写本(515ページ) |
|---|---|
| 2 | 封じられた洞窟(519ページ) |
| 3 | 時なき宝物庫(518ページ) |
| 4 | 一連の数珠(526ページ) |
| 5 | 美しい巻物(527ページ) |
| 6 | 黄金のバター灯(527ページ) |
大アルカナム
これらは霧氷の君やその弟子たちと関わりがあるかもしれない。
- ノルバの氷球(546ページ)
- ルーンの刻まれた天秤(562ページ)
トゥルパ
トゥルパとは、他者の強大な意志によって生み出された、造られた精霊(356ページ)である。霧氷の君はそうした存在を数多く造り出し、それらは創造主たちが去った後も留まり続けている。
トゥルパは精霊と構造体のタグを持ち、物理的な形を顕現させる、あるいは憑依することを表すムーブを1つ持つ。生物学以上のものによって動いており(HP+4)、たいてい急所となる臓器を持たない(HP+3、アーマー+1)。目的、大きさ、能力、係留、気質を選ぶか振って決める。これらの要素を使って、それがどのように顕現し振る舞うかを決めよう。
| 1-2 | 戦闘/稽古/守護 |
|---|---|
| 3-4 | 話し相手/助言/外交/策謀 |
| 5-6 | 労働/ありふれた務め/便宜 |
| 7-8 | 好奇心/教授/補助/修練 |
| 9-10 | 何か曖昧なこと、あるいはごく特定のこと |
| 11-12 | を2回振って組み合わせる |
| 1 | 猫ほどか、それより小さい(微小) |
|---|---|
| 2-3 | 人間の子どもほど(小型) |
| 4-7 | 人間ほど |
| 8-10 | 馬や荷車などほど(大型) |
| 11-12 | 象ほどか、それより大きい(巨大) |
| 1 | 憑依(人、そして/または物) |
|---|---|
| 2 | 感情への影響/支配 |
| 3 | 元素の操作(氷/風/水など) |
| 4 | エネルギーの操作(光/熱/冷気/闇など) |
| 5 | 不可視/隠密/観察/追跡 |
| 6 | 深い知識/伝承/経験 |
| 7 | 読心/オーラ感知/真実の視覚 |
| 8 | 幻影/偽りの感覚/思念体 |
| 9 | 筋力/速さ/武勇/機動力 |
| 10 | 危険な物理攻撃 |
| 11-12 | を2回振って組み合わせる |
| 1-2 | 動かせない物体:その傍を離れられない |
|---|---|
| 3-4 | 小さく持ち運べる物体:それを操ることも、その傍を離れることもできない |
| 5-6 | 彫像や構造物:それを動かせるが、その傍を離れられない |
| 7-8 | 建物や建物群:その中は自由に動き回れるが、外へは出られない |
| 9-10 | 場所や物体(大きさ/規模はを振る):旅はできるが、定期的に戻らねばならない |
| 11 | 生き物/人:短い間ならその傍を離れられる |
| 12 | 係留なし:自由に動き回り、独立している |
| 1 | 友好的/礼儀正しい/親切 |
|---|---|
| 2 | 無関心/退屈している/孤独 |
| 3 | 好奇心旺盛/遊び好き/気まぐれ |
| 4 | 恨みがましい/義務に縛られている/強いられている |
| 5 | 誇り高い/献身的/高潔 |
| 6 | 混乱している/不安定/取り乱している |
| 7 | 尊大/攻撃的/敵対的 |
| 8 | 悪意に満ちている/残酷/狡猾 |
| 9 | 臆病/内気/おとなしい |
| 10 | 一途/執着している/不安げ |
| 11 | を振るが、それを極端にする |
| 12 | を2回振って組み合わせる |
ギンカラ
HP 10;アーマー1(臓器なし)、または刺突に対して
4(ただの骨)
ダメージ 骨の指 (至近、掴み)
特殊能力 特定の骨1本に係留されている 本能 主人の家を整えておく
- 自らの骨格を動かす
- 掴みかかり、数にものを言わせて引き倒す
- 係留が砕かれていない限り、自らを組み立て直す(HPを回復する) 造り出すのが最も簡単なトゥルパの一つ。この精霊たちはそれぞれ、肉を剥がれ精巧に彫刻された骨格に縛りつけられている。霧氷の君とその弟子たちはこれを家の召使いとして用い、身の回りの世話をさせ、必要なときには守衛を務めさせた。ギンカラは今なお主人の家を保とうとしている。自らの存在をほかに何に使えばよいというのか?
キャグセン
HP 13;アーマー2(氷の「皮膚」、臓器なし)
ダメージ 氷の顎と前足 、有利(至近、近接、掴み、強打)
特殊能力 台座に係留されている。体は暗黒の氷でできている。寒さが効かない
本能 侵入者を撃退する
- 幻影や欺瞞を見破る
- 低く唸るような(だが礼儀正しい)警告を発する
- 台座の上にいる間、自らを修復する
このトゥルパたちは、三つ目の様式化された獅子——筋骨たくましく、誇り高く、獰猛な——をかたどった暗黒の氷の彫像に宿り、装飾された台座の上に立っている。常に二体一組で見つかり、戸口や敷居を守っている。主人の招きなく近づく者には誰であれ、忠実に誰何する。その主人たちがとうの昔にいなくなっていることなど、お構いなしだ。
霧氷の君の壮大な遺跡の中には、石のように強い暗黒の氷でできた大きなキャグセン(HP+8、アーマー+1、ダメージ+1)を擁するものもある。こうした大いなる守護者たちは、雷鳴のような咆哮を放つこともできる。耳を聾し恐怖を与えるその咆哮は、雪崩を引き起こしかねない。
ムカラン
HP 27;アーマー1(臓器なし)
ダメージ 踏みつけ 、不利(至近、近接)または氷の牙 、不利(間合い、強打、凄惨、粗雑、貫通1)
特殊能力 ドームに係留されているが、遠くまで出歩く。完璧な記憶。嘘をつけない
本能 他者を犠牲にして自らを楽しませる
- 空を素早く飛ぶ
- 凍てつく霧と氷でできたマンモスのような姿を顕現させる(塩、火、熱によってのみ傷つく)
- 踏みつけた者から力と温もりを吸い取る
- 厄介事を起こすのにちょうど足りるだけのことを明かす
霧氷の君は使者や密偵として働かせるために、これら強大な精霊を造り出した。今なお数体が残っており、自らが造られた瞑想の広間に係留されながらも、目新しさと気晴らしを求めて白牙を歩き回っている。主人たちの不在の中で彼らは退屈し、その退屈から密やかな残酷さが育った。
白牙の民は彼らに敬意をもって接する。彼らは今なお霧氷の君の使者だからだ。だが、その助言を信じるほど愚かではない。
シャクサ
HP 19;アーマー1(臓器なし)
ダメージ ぎざぎざの骨の角 (近接、凄惨、貫通1)または石の蹄 (至近)
特殊能力 墓地に係留されており、墓荒らし/冒涜者を追う時にしか離れられない
本能 死者の神聖さを守る
- 侵入者を恐怖で満たす
- 骨と墓土でできた姿を顕現させる(刺突では傷つかない。雨/流れる水に弱い)
- 墓荒らしや冒涜者を過たず追跡する
霧氷の君とその弟子たちは、墓地や納骨の地を見守らせるためにシャクサを造り出した。彼らはたいてい、姿を見せず顕現もせずに見張っている。
シャクサは自らの墓地の中でのみ顕現する。岩と土でできた力強い山羊の姿で、頭は人間(?)の頭蓋骨、浮かぶ光の目が三つ、そしてぎざぎざの骨でできた大きな角が一本ある。いったん顕現すれば、墓荒らしや冒涜者を追って墓地を離れることができる。この姿が破壊されると、精霊は墓地へ戻り、次の日没まで再び顕現することはできない。
危険
存在
- 霧氷の君の教えに従う、そして/または守護者として振る舞う野の精霊(356ページ)
- 下なるものによって堕落させられた精霊、獣、人々(432ページ):暗黒の氷に閉ざされ、紋様に縛られ、そして/または停滞の中に囚われている
- 肉体の欲求を御しきれず、永遠の飢えに屈した霧氷の君の弟子たちのレイス(79ページ)
- 己を追い込みすぎ、自らの失敗を受け入れられない霧氷の君の弟子たちの亡霊(76ページ)
危害
- 高山病(489ページ)
- 雪崩(489ページ)
- 低体温症と凍傷(489ページ)
- 氷:滑りやすく、ぎざぎざで、不安定で、ひどく冷たい
- 焼けつくほど冷たい液体空気の溜まり(ダメージ、凄惨、アーマー無視)
- 凍りついた時間の一角。踏み入った者を誰であれ捕らえる。あるいは脆く、何か危険なものをその場に留めている
- 崩壊寸前の、あるいは何らかの危険を隠している、密な微粒子でできた思念体(319ページ)
死の寒さ
霧氷の君の遺跡には、周囲の山々よりもはるかに、はるかに寒い区域があることがある。危険なまでに、命に関わるほどに寒いのだ。
- 警告を示す:光/音のかすかな変化、息や煙が凝結する/凍る、霧氷
- 霜で彼らを重くする
- 装備をくっつかせる/凍らせる/壊す
- 素早く、ほとんど予兆なしに低体温症と凍傷(489ページ)をもたらす
達人
HP 16;アーマー2(強靭、技量)
ダメージ 凍てつく接触またはオーラ (至近または間合い、範囲、アーマー無視)
特殊能力 寒さが効かない。霊視。もはや年を取らない。食物/飲み物/眠りをほとんど必要としない。強大な意志
本能 下記参照
- 肉体を停滞させたまま、精神を霊界へと送り出す
- 霧氷の君の教え/技法を明かす
- 追加のムーブ1〜4個(次ページ)
霧氷の君は、自己は完成させうると説いた。肉体の欲求と弱さは取り除きうると。精神は肉から自らを解き放ち、精霊と根源の力からなる見えざる世界を知りうると。意志はすべてを征服しうると。その目標はまさに不死、完成された自己の保存にほかならなかった。
霧氷の君の定命の弟子たちの大半にとって、これらの教えは肉体を鍛え精神を澄ませる以上のものではなかった。だが一部の者——達人たち——にとっては、これらの教えが師の力の一端を解き放った。
霧氷の君が地上を歩いていた頃でさえ、達人たちの間の対立は激しかった。
最後の霧氷の君が姿を消すと、こうした対立は分派、宗派、そして暴力的な粛清へと花開いた。達人の中には堕ちた者もいた。
身を隠した者もいた。さらに自らの知識を伝え、己を中心に学舎や僧院を築いた者もいた。
達人を作るには、上記の能力値から始める。その能力を表す本能1つとムーブ1〜4個を選ぶか振って決める。
| 1-2 | 罪を償う |
|---|---|
| 3-4 | 妨げや気を散らすものを避ける |
| 5-6 | 弟子たちを完成へと駆り立てる |
| 7-8 | 自らの優位を証明する |
| 9-10 | 混沌を御する |
| 11-12 | 自らや弟子たちを試す |
| 1 | 精霊として:大きな氷の塊を動かす(大型、HP+8、アーマー+2、ダメージ+3、強打) |
|---|---|
| 2 | 精霊として:雪/霜/霧から肉体を顕現させる(HP+4、アーマー+1、刺突や斬撃では傷つかない) |
| 3 | 元素を鎮める/弱める/抑え込む |
| 4 | 氷/暗黒の氷を呼び出す(近距離、範囲、掴み)が、HPを失う |
| 5 | 素の物質/光/エネルギーから思念体を作り出す |
| 6 | 小さなトゥルパを造る(微小、HP 8、 アーマー1、ダメージ)。何らかの犠牲を払えば、より強力なものも造れる |
| 7 | 触れるだけで魔法を打ち消す/抑え込む |
| 8 | 精神で大きな力を及ぼす (近距離、強打) |
| 9 | 精霊に強制/命令/禁忌を課す |
| 10 | ある範囲の時間を遅らせる/止める |
| 11 | 感情を鎮める/抑え込む |
| 12 | 激しい熱/エネルギー/力/衝撃を傷つかずに吸収する |
偽りの達人
HP 19;アーマー1(臓器なし)
ダメージ 生命を吸い取る接触 (至近、アーマー無視)
特殊能力 何らかの物体に係留されている。念話能力。強大な意志
本能 より多くの信奉者、より多くの力を集める
- たやすく手に入る偉大さを約束して信奉者を惹きつける
- 誰かの感情/記憶/意志を蝕む
- 信奉者(あるいはその死体)に憑依する
- 信奉者の生命力を吸い上げ、霧氷の君の何らかの術を真似る
霧氷の君の教えを実践する者の中には、己の限界を超えて自らを追い込む者がいる。
その肉体は力尽きるが、彼らは怒りに満ちたスペクター(79ページ)や、飢えの尽きないレイス(79ページ)となる。霧氷の君はそうした忌まわしきものに対処する多くの技法を持っていた。
だが、想像してみてほしい。自らの肉体と生命を、克服すべき枷ではなく費やすべき資源と見なした達人を。健康と活力を燃やして修行に力を与えた者を。周囲の人々に、使われていない膨大な潜在力を見た者を。そうした達人は、自らの精神と霊を意図的に肉体から切り離し、信奉者(犠牲者)の群れを周りに集めて、己の強大な術の燃料とするかもしれない。
霧氷の君
HP 26;アーマー5(強力な護り、技量)
ダメージ 呼び出した氷 (任意の距離、範囲、掴み、強打)または熱の吸収 (間合い、アーマー無視)
特殊能力 霊視。念話能力。寒さが効かない。不老。食べる/飲む/眠る/息をする必要がない。身を切る冷気のオーラ
本能 完成を求める(自らに、周囲に、他者に)
- その場にいる者を威圧する
- 物質界と霊界の両方で同時に行動する
- 強大な意志を世界に課す:感情を静める、時を凍らせる、魔法を打ち消す、現実を作り変えるなど
- トゥルパや思念体を造り出す
生き残っている霧氷の君はわずか十三人。それぞれが何らかの要となる力ある場所で停滞の中にある。彼らの霊は永遠の舞と歌の中で溶け合い、ヤーウ・カラの声を縛り、狂気が世界中に野放しに広がるのを防ぐ暗黒の氷の氷河を絶えず紡ぎ続けている。
祈れ、定命の者よ。彼らが見張りを続けることを祈れ。彼らの意志が揺らがぬことを祈れ。彼らを乱すほど愚かな侵入者が現れぬことを祈れ。あなたの家族のため、友のため、あなたの知るすべてのために祈れ。
彼らが目覚めぬことを祈れ。