廃塔

ストーントップ(Stonetop)からまる一日の行軍、平原(the Flats、126ページ)から広く低い丘がそびえている。

その丘の上に土と石の山がうずくまっている。山からは金属の尖塔が突き出し、空を貫いている。目を凝らせば、その瓦礫が何であるかがわかる:かつては壮大な規模を誇り、はるか昔に崩れ落ちた、壊れた塔である。

ストーントップの者なら誰でも廃塔(the Ruined Tower)と、その下にある巨人の大きさのトンネルのことを知っている。冒険好きな者はときおりそこを探検しようと思い立つ。たいていは怖気づいて、たいして奥まで行かない。

だがもっと深く潜った者たちは、驚異の品を持ち帰ってきた。あるいは二度と戻らなかった。

嵐捕りの塔

塔が崩れる前、ここは嵐の君(the Tempest Lords、398ページ)の最後の(?)ひとり、嵐捕り(Stormcatcher)の住まいだった。塔はまるで巨大な船の帆柱のように風と稲妻を捕らえ、その力を嵐の宝珠(the Storm Orb、339ページ)に蓄え、彼女の数多の魔法の糧としていた。

何世紀ものあいだ、嵐捕りの塔は他の造り手(the Makers、264ページ)の領域のはざまに立っていた。彼らは彼女と交易し、その助言や助力を求めた。だが造り手の街道(the Makers' Roads、270ページ)が彼女の門まで通じていたにもかかわらず、彼女は誰とも距離を置いていた。

とはいえ彼女はひとりで暮らしていたわけではない。塔のまわりには賑やかな共同体が育った。労働者、職人、学者。農夫や家事手伝い。兵士さえも。何世代もの家族。新たな住処を求める難民。

他の造り手からの大使や追放者。

遠い地からの探求者、はみ出し者、漂流者。

大災厄の時代が訪れたとき——石の君(the Stone Lords、382ページ)の奴隷たちが反乱を起こして下なるもの(the Things Below、412ページ)を解き放ったとき、霧氷の君(the Rime Lords、316ページ)の弟子たちが獣と化したとき、鍛冶の君(the Forge Lords、156ページ)の都市が灰と戦に埋もれたとき——嵐捕りの塔は持ちこたえた。文明の砦として。

安全の島として。避難所として。

それは長くは続かなかった。オグモロク、顔なき群れ(Og'molok the Faceless Horde、349ページ)の信徒たちが城壁に押し寄せ、守り手たちを押し戻した。

オグモロク自身が、這い回る怪異の波となって地下から噴き出した。

嵐捕りは攻め手をガラスに変える強大な呪文を放った。だがその同じ呪文が嵐の宝珠を砕いた。それは塔を荒廃させ、造り手の街道の一部を壊した。それは嵐捕りの破滅をもたらした。

塔の住人の多くは塔の下にある(portal、306ページ)を通って逃れた。だが大半は攻め手に殺されるか、彼らとともにガラス化されるか、嵐の宝珠の爆発に巻き込まれた。ごくわずかな生存者が残って再建を試みたが、ほどなく世界に解き放たれた怪異の餌食となった。

それから何世紀ものあいだ、多くの者がこの廃墟を我がものにしようとし、あるいはその財宝と秘密を奪おうとした。だが誰もが、何らかの理由で失敗した。

そして廃塔は今も残っている。

伝承

ストーントップの者なら誰もが知っていること::

  • 塔がどこにあるか
  • 地下にある巨人の大きさのトンネルのこと
  • 勇敢な(愚かな)者たちがそこを探検し、恐ろしいものや驚異の品を見つけたこと

知っているかもしれないこと::

  • ここを探検した者たちとその発見についての話を1つか2つ
  • 地上の遺跡や、上層トンネルの一部についての詳細
  • 塔が嵐の君の遺跡であること
  • それが造り手の砦のうち最後に陥落したものであること
  • 塔のかけらが平原のあちこちに散らばっていること
  • 外側の遺跡、塔そのもの、上層トンネルはすべて徹底的に略奪されているが、今でもときおり小物が見つかること

ごく少数しか知らないこと::

  • 嵐捕りの物語
  • 彼女と他の造り手との関係
  • 塔が正確にはどのように陥落したか
  • 深みについての信頼できる詳細
  • 顔なき群れ、オグモロクについてのことなら何でも

問い

  • あなたたちのうち、以前にこの遺跡に挑んだのは誰か? 何があなたをそれ以上奥へ行かせなかったのか?
  • ストーントップにある驚異の小物のうち、ここから来たとされるものは何か? 今は誰が持っていて、何に使っているか?
  • 廃塔の下にはどんな驚異が眠っていると言われているか? そんな話を誰から聞いたか?
  • 悪夢が訪れ、塔の陥落を夢に見るとき、あなたは破滅を運命づけられた守り手のひとりか? それとも涎を垂らす群れの一部か?

塔そのもの

フック

  • 盗賊が遺跡に居座り、彼らをいっそう危険にするアーティファクトを見つける。
  • ある魔術師が、塔の深みで悪魔の子を育てている。
  • 酔った放浪者が深みを探検したと言い張るが、彼の仲間たちは出てこられなかった。
  • 南方の学者が塔を探索しようと計画し、地元の助けを求めている。
  • 頻発する地震が恐ろしい悪夢と重なる。とりわけ暴力に触れた者たちにとって。悪夢には塔、その陥落、あるいは地下のトンネルが現れる。

行き方

ストーントップからそこへ行くには、西街道を3~4時間進んで(the Crossroads、270ページ)へ。そこから平原(126ページ)を南西へ5~6時間である。

区域

  • 草に覆われた土塁。高さ約15~20フィートで、塔から約3/4マイル離れて塔を取り囲んでいる。古き壁(the Old Wall、12ページ)に似た、巨大な切り石が突き出している。
  • 土塁と塔のあいだの外側の遺跡。かつては栄えた町だったが、今では大半が草原に呑み込まれた遺跡の寄せ集めにすぎない。
  • 塔の北東の縁から約400フィート広がる浅いクレーター。草/土/泥/溜まり水が、ガラス質で鉱滓のような岩盤を覆っている。
  • 塔そのもの:直径約300フィート。北東の3分の1はほぼ瓦礫だが、南と西にはいくつかの階が残り、壁の高さは約200フィートある。
  • 上層トンネルは地表から約100フィート下に始まる。徹底的に略奪され、ひどく幽霊が出る。その大半は鍛冶の君の亡霊と、その継ぎ接ぎの構造体(patchwork constructs、348ページ)によって維持されている。
  • 深みはさらに下にあり、部屋、広間、階段、落とし樋、巣穴が入り組んでいる。いずれも修復の程度はさまざまだ。設備、アーティファクト、実験、牢獄、ガラス化した怪異に満ちている。

地上

廃塔は広く低い、まばらに木の生えた丘の上にある。遠くから見ればただの目印にすぎない。近づくにつれ、塔がかつてどれほど巨大だったかがはっきりしてくる。


印象

どこでも

  • 吹きやむことのない南風
  • 風が強まると金属の尖塔がきしみ、悲鳴をあげる
  • 高みから聞こえる金属的な吠え声とさえずり、金属の索がはじける音
  • そびえ立つその規模。景色と同じほど大きく、とても把握しきれない
  • 晴れた日でさえ漂うオゾンの匂い
  • 笛のようなさえずり。嘲るような笑い声。鮮やかな青い羽のひらめき

外側の遺跡

  • 土地に点在する土の山。その上に草や藪が生えている
  • でこぼこした荒れた地面。決して歩調が定まらない
  • ときおり見つかる、何世紀も前の割れた陶器や金属のかけら。土から掘り返され、ただそこに転がっている

建物や塔の中

  • 中に足を踏み入れたときの、洞窟のような暗さ、冷たさ、静けさ
  • 時、破壊、浸食、地衣類によってかすんだ、色あせたモザイク/彫刻
  • 舞う塵に満ちた、ほの暗い陽光
  • 壁/天井の割れ目から吹き込む風の音。雨の日にはその割れ目から滴る水

地形

1つ選ぶか2つ組み合わせる。あるいは誰かに運命のダイス()を振ってもらう。

地形
1砂/塵/ガラスの不毛な一帯
2泥/溜まり水/深い雪
3溝、小峡谷、または土手。埋もれた遺跡の輪郭
4むき出しの壁。崩れかけ、苔/地衣類に覆われている
5-6高さフィートの草地
7低木、茂み、木——もしかするとドゥールの木(dool trees、73ページ)さえ
8半ば埋もれた巨大な石板。塔の崩れ落ちたかけら
9-10土/石の山とそばの穴。発掘跡か巣穴
11-12少なくともある程度は無傷の建物(下記を参照)
建物
1-8塔の陥落以前のもの。その用途を選ぶかロールする
9-11塔の陥落後に建てられたもの。その用途を選ぶかロールする
12塚(barrow、39ページ。大きさはでロール)
用途
1-2住居/兵舎/居住空間
3-4厨房/洗濯場/浴場/便所
5-6集会/会合/市民生活
7-8倉庫/地下室/厩舎/墓所
9-10作業/生産/創造
11-12秘儀/実験

塔そのもの

塔の基部は直径約300フィート。瓦礫と積み上がった土はさらに遠くまで広がっている。南と西の部分は今も高くそびえ、丘の頂から約200フィートの高さがある。

尖塔:4本の金属の尖塔が塔の壁を支えている。東西南北にそれぞれ1本ずつ。

巨大で錆びつき、空へ向かって張りつめている。

南と西の尖塔は、それぞれ壁よりさらに200フィートほど上まで伸びている(全高約400フィート)。南の尖塔の先端からは1本の索が垂れ下がっている。

瓦礫:塔の北東の3分の1はただの瓦礫、厚い壁、そして

約30フィートの高さに積み上がった土で、その上を草と低木が覆っている。

瓦礫には溝、穴、古い発掘跡、埋もれた部屋、巣穴が縦横に走っている。

1階:塔の南と西の3分の1は地上階が無傷で残っており、巨大な丸天井の部屋(天井高約40フィート)がある。その中には:

  • 背の高い細い窓のある応接間。様式化された帯状の浮き彫り(色あせ、傷つけられ、鳥の巣だらけ)が嵐の君(398ページ)の帝国の情景を描いている。
  • 浴場。汚らしく淀んだ水をたたえた深い水槽。壁は打ち破られ、配管は略奪されている。
  • 大広間。ほぼ無傷で、巨大な石のテーブルがある。天井には夜空を映す魔法がかけられている。

人間の大きさの使用人用の通路/部屋が、より大きな部屋や広間に並行して走っている。

象嵌:塔の中の部屋にはかつて壁と天井一面にエーテリウムの象嵌(341ページ)が施されていたが、とうの昔に略奪者と雷竜(thunder drakes、135ページ)によってえぐり取られてしまった。

主階段:塔の中央にある幅30フィートの円形の縦穴。上は2階へ、下は約100フィート下の上層トンネルへ通じている。

人間の大きさの階段が外壁に沿って螺旋を描いているが、造り手には小さすぎる。彼らは飛んだのだろうか?

上階:2階は約50フィート上にあり、一部は空に向かって開いていて、塔の南西半分を覆っている。階段、天井の穴、あるいは外壁をよじ登って行ける。無傷の部屋がいくつか残っており、そこでは青カササギ(blue magpies、340ページ)が光り物を隠し、手の込んだモザイクを作っている。

3階と4階はさらにそれぞれ40フィート上にあり、難しい登攀でしか行けない。

不安定で、「部屋」はわずかしかなく、どれも少なくとも一部は外気に開いている。

カササギの巣がいたるところにある。


部屋を作る

設定する個々の部屋ごとに、用途(前ページ)を選ぶかロールし、嵐の君のテーマ(399ページ)と組み合わせる。

陥落前の部屋を思い描くこと。では、襲撃によってどう変わったか? 嵐の宝珠の爆発によっては? 何世紀にもわたる略奪、破壊、風化、放置によっては? それ以来、誰が、あるいは何がここに住んできたか?

この物語を語るために、どんな細部が残っているか?

どんな発見(338ページ)が見つけられるのを待っているか?


発見

どれについても、1つ選ぶか誰かに運命のダイスを振ってもらう。

発見
1地形の変化(336ページ)、そしてもう一度振る
2脅威や危険について洞察を得る機会(数や居場所などを明かす足跡)
3過去の名残(下記を参照)
4遭遇(次の列)
5遺跡のあいだに生えている有用・貴重な植物(458ページ)
6価値あるもの(次の列)
過去の名残
1大災厄の暴力で損なわれた(溶けた、砕けたなど)むき出しの石組み
2古代の日常生活の品々(壺、道具、食器など)。おそらく壊れていて、もしかすると巨人の大きさ
3不法占拠者/探検者の痕跡:骨、ごみ、落書き、発掘跡、粗雑な建造物など
4ガラス化した遺骸(339ページ)
5古代の文字や絵。色あせ/かすんでいるが今も判読できる(動かせない、壊れやすい、価値0~2)
6何世紀も手つかずの建物/部屋。ふだんなら深みでしか見つからない財宝(345ページ)がある!
遭遇
1パイペド(pyped、82ページ)。日差しから隠れているか夜に出歩いていて、古い骨を掘り出して髄をすすっている
2青カササギ(340ページ)。光り物を掘り出したり、餌を探したり、噂話をしたりしていて、PCたちをからかう/いたずらするかもしれない
3小動物——狐、スカンク、オコジョ、野兎、プレーリードッグ、ムクドリ、ハゲワシなど ——好奇心旺盛、うっとうしい、あるいはただかわいいだけかもしれない
4大きな動物——鹿、オオナマケモノ、野生の羊、もしかするとオーロックス(aurochs、131ページ)——が遺跡の近くで草を食んでいる
5探検中/野営中の別の誰か。警戒しているが敵対的ではない:丘の民(Hillfolk、228ページ)、冒険者と好古家(260ページ)、教団員(435ページ)、魔術師(435ページ)など
6上層トンネル、あるいは深みへさえ通じる隠された入口(崩れた天井、巣穴、落とし樋、隠し扉など)
価値あるもの
1大きな◇◇金属片(価値1): 溶けた/ひび割れた/腐食した/錆びた
2金の延べ棒(価値2)。かつては装身具で、溶けて塊になっている
3以前の略奪者が見落とした造り手のガラス(388ページ)のかけら
4嵐の宝珠のかけら(次ページ)
5半ば埋もれた銘板(510ページ)、あるいは嵐の君の何らかのアーティファクト(406ページ)
6塚の築き手のアーティファクト(40ページ)。彼らもここにいた証拠

嵐の宝珠のかけら

それはエーテリウム(404ページ)の透かし細工の球体で、差し渡しはおそらく50フィートあった。塔のそばに浮かび、途方もない元素の力の蓄えであり焦点であった。

嵐捕りの最後の呪文が宝珠を爆発させた。かけらは平原(126ページ)じゅう、塔の中、そして土の奥深くまで飛び散った——いつの日か浸食や地震や穴を掘る獣によって掘り出されるように。

PCたちがかけらに出会ったら、その大きさと兆しを選ぶかロールする。

大きさ
1小さい(価値0)
2◇(価値1)
3-4◇◇(価値2)
5◇◇(かさばる、価値2)
6動かせない(価値3以上)
兆し
1ぶうんと唸る/甲高く鳴る。精霊を感じ取れる者には耳が痛いほどうるさい
2振動が土に奇妙な模様を描き、草木が育たない
3岩/土にゆるく覆われた空気の隙間に浮かんでいる
4肌がちくちくし、髪が逆立つ
5近くの土/石が青白く、植物/地衣類が光っている
62回ロールする

嵐の宝珠のかけらは不安定なエーテリウムである(魔法危険)。傷ついたり過負荷になったりすれば、爆発するか、激しくエネルギーを放出するかもしれない。だがそれらには秘術のルーンも刻まれている。十分に大きなかけらを見つけるか、小さなかけらを十分に集めれば、嵐の君の秘密の一部を解き明かせるかもしれない。

ガラス化した遺骸

嵐捕りの最後の呪文は、触れた者すべてをぎざぎざのガラスの塊に変えた。それはオグモロク(349ページ)と這い回る怪異(skittering horrors、348ページ)に向けられたものだったが、攻め寄せた信徒の多くも呪文に巻き込まれた。塔の住人の一部もそうだった。

地上では、ガラス化した遺骸は大半が人(攻め手か住人)で、家畜も少し混じっている。ほとんどは黒灰色のガラスのぎざぎざの塊で、かつて何だったのかかろうじてわかる程度か、および/または時の流れや破壊によって砕けている。それらは鋭い縁に覆われている(ダメージ、凄惨

貫通1)。

だがガラス化した遺骸のいくつかは完璧なガラスの像で、最期の瞬間の恐怖や狂乱が顔に凍りついている(動かせない壊れやすい、しかるべき買い手になら価値3)。

ガラス化(408ページ)は元に戻せるが、その方法はあなたが決めること。


危険

危害

  • 古い建造物が足元で崩れるか、誰かの上に崩れ落ちる
  • 難しい登攀や欠けた階段。それでも挑む理由がある
  • 地震と揺れ
  • 隠れた穴/巣穴。足首をひねるか、もっとひどいことになる
  • ひどい天候:暑さ、寒さ、風、みぞれ、雹、雨、雪、雷(稲妻はさほどではない。尖塔がすべて引き寄せるから)
  • 外側の遺跡での野火(130ページ)
  • 不安定な呪文、エーテリウム(404ページ)、危険な石(perilous stone、391ページ)

怪物など

  • 夜のノスガラウ(272ページ)
  • 金属、とりわけエーテリウムを掘り出す雷竜(135ページ)
  • 平原(126ページ)の他の獣なら何でも
  • 丘の民(228ページ)、野盗(355ページ)、教団員(435ページ)などの野営地
  • 略奪者/探検者:冒険者(260ページ)、好古家(260ページ)、フドゥル(hdour、234ページ)、魔術師(435ページ)など
  • 塔の陥落の際、あるいはその後の何らかの災難で死んだ者の幽霊(76ページ)か甦りし者(80ページ)
  • どこであれ古い骨を掘り出しているパイペド(82ページ)

青カササギ

群れ、微小、狡猾、統率、蓄財、魔法

HP 1;アーマー1(大きさ)
ダメージ つつき (不利)(至近)
特殊能力 (少なくとも)子どもほどの賢さ、嵐の君の言葉を話せる(誰にでも理解できる)
本能 仲間を楽しませる/感心させる

  • ただの間抜けな鳥のふりをする
  • 音や声を真似る
  • 誰かを嘲る、あるいはだます
  • 何かを盗む
  • ぶううんという音とともに消え、近くに再び現れる(装填)

白と紺碧の羽をもつ大きなカラスのような鳥。その歌は笛のように澄んで音楽的で、遊び心に富み複雑で、本物の声やありそうもない音が散りばめられている。塔とその周囲の遺跡には数十羽が巣を作っている。平原にはもっと小さな群れが巣を作っている。

嵐捕りは青カササギを愛玩鳥として飼っており、その子孫たちは多くの口伝を受け継いできた。こっそり近づけば、南方の学者が殺してでも知りたがるような話をカササギたちが語り合っているのを耳にするかもしれない。

カササギは人間を無作法だと思っているが、からかうには楽しい相手で、しかもとても素敵な物を持っている。

彼らは光る物、とりわけガラスや大きな物のかけらが大好きで、何年もかけて手の込んだモザイクを作ったり、パズルを組み立てたりする。

地下

塔の下の部屋や広間のほとんどは広々としており、丸天井の高さは約30フィートある。出入口は高さ約25フィート、幅はたいてい約10フィートである。

人間の大きさの部屋もいくつかあるが、多くはない。


印象

どこでも

  • 自分がちっぽけで、闇に呑み込まれていくような感覚
  • 明かりの届く範囲の先にある壁と天井
  • 遠くの物音:滴る音、がたがた、がらんがらん、呻き声(?)、足音、這い回る音
  • 頭上にあるあれほどの石と土のことを思う

上層トンネル

  • 驚くほど少ない塵、泥、残骸
  • 数えきれない足に踏まれたかのように、すり減って滑らかになった通路
  • 遠い遠い昔、重く鋭いものが引きずられたかのような、敷石に残る色あせた溝
  • 壁の穴をふさぎ、通路を封じる、丁寧に積まれた瓦礫
  • ひとりではない、見られているという感覚

深み

  • 舞い上がる塵が喉にからみ、目に涙がにじむ
  • ガラス化した怪異の迫りくる威圧感。ただの死んだガラスだと気づくまで、心臓が跳ねる
  • 腹に、歯に、目の奥に感じる、ぶうんという響きや甲高い音
  • 待て、ここは前にも来なかったか?

エーテリウムの象嵌

4本の金属の尖塔(337ページ)は岩盤を貫いて下へ延びている。それらはいくつもの地下の部屋や通路を通っており、独立した柱として立っていたり、壁に埋め込まれていたりする。

塔の中と下の部屋のほとんどには、金属の尖塔から広がるエーテリウム(404ページ)の象嵌が施されている。象嵌は力を分配し、ある種の呪文を留める。少なくとも、かつてはそうだった。

上層トンネルのほとんどからはエーテリウムが剥ぎ取られている。継ぎ接ぎの構造体(348ページ)が丁寧に回収したか、略奪者がえぐり取ったかである。深みにはもっと多くの象嵌が残っているが、そこでさえ多くは星モグラ(star-moles、347ページ)や這い回る怪異(348ページ)の爪で傷つけられたか、焼き切れて崩れやすいチョークと化している。

無傷の象嵌は、地上の風に呼応して光り、脈打つ。稲妻が尖塔を打つと、エーテリウムは明るい青白色に閃く。安定した象嵌もあるが、不規則で放電しやすいものもある(ダメージ、強打、ことによると騒々しい)。


遺跡

  • 主階段(337ページ)の底にある中央室。大きく、手入れが行き届き、床には排水口があり、出口が複数ある。
  • 鍛冶場とその近くの部屋。フェロセデス(Ferocedes、347ページ)の幽霊が出る。道具/部品と、修理の程度もさまざまな構造体でいっぱいである。
  • 鍛冶場の近くにあるエーテリウムの坩堝。埃をかぶり、使われておらず、フェロセデスが今手元にあるものでは直せないほど壊れている。
  • (次の列)を守った兵士たちの兵舎。そこに隠れて死んだ避難者たちの幽霊が出る。
  • 兵舎の近くの便所。がたがた、うめき、がらんがらんと鳴る配管があり、シャワーは今も(!)使える。
  • 人目につかない大きな部屋。入口は積み上げた石でふさがれている。フェロセデスの構造体が運び込んだガラス化した怪異でいっぱいである。
  • 凍てついた部屋暗黒の氷(322ページ)に満たされた隘路で、数十体の這い回る怪異(348ページ)と、嵐捕りの家令を務めたウストリナ(Ustrina、464ページ)を閉じ込めている。
  • 忘却の牢。複数の独房/保管庫がある行き止まりの広間。それぞれが危険なアーティファクトや存在を停止状態で収めている、あるいは収めていた。いくつかは引き裂かれて開いている。残りは護り、装置、構造体、魔法に守られている。
  • 最下層の部屋。差し渡し400フィートで、一部が水に浸かっている。4本の尖塔すべての根元、巨大な環状のコイル、数百体のガラス化した怪異(346ページ)、そして顔なき群れ、オグモロク(349ページ)の閉じ込められた顕現がある。

上層トンネルには一対の両開きの扉がある:鍵がかけられて護りが施され、内側からバリケードが築かれ、表面には無数の爪痕が刻まれている。

その扉の向こう:ガラス化した十数人の人々、焼き切れた稲妻の燭台(lightning sconces、346ページ)、隣の部屋をのぞく造り手のガラスの窓、そしてもう1つの鍵のかかった扉がある簡素な部屋。

その向こう:かつては堂々としていた居間(家具はバリケードに使われた)と、さらに何人かのガラス化した避難者。もう1つの扉。こちらは半開きだ。

最後の部屋。奥の壁は魔法円が刻まれた一枚岩の白い石板である。それは(portal、306ページ)で、迷宮(the Labyrinth、242ページ)、三魔女会の湖(Three Coven Lake、438ページ)、ヴォル・スヴェテリク(Vor Svetelik、468ページ)などにある門とつながっている。完全に機能しており、道を開く(517ページ)によって使うことができる。

床には幾重もの護りが刻まれ、門に向けられている。そこから出てくるものを防ぐためだ。


部屋と通路

部屋や通路を描写する必要があるときは、形と1つ以上の特徴を選ぶか、誰かに運命のダイス()を振ってもらう。

1-3廊下。比較的狭い
4-5正方形/長方形/区画
6-7交差点
8円形/球形/ドーム/鉢形
9六角形/八角形など
10不規則(L字形、不定形など)
11-12集まり:回振る
特徴
1障害物:鍵のかかった扉、瓦礫、落盤、バリケード、多数のガラス化した怪異(346ページ)など
2茸/地衣類/粘液/害虫
3滴り/水漏れ/泥/溜まり水
4配管、弁、ポンプ
5人間の大きさの建造物
6階段/傾斜路/落とし樋/足場
7壮大な規模。巨大な部屋
8予定外の出口/通路(巣穴、崩れた建造物など)
9広範な、および/またはとりわけ無傷のエーテリウムの象嵌(341ページ)。もしかすると金属の柱(4本の尖塔のひとつ、337ページ)
10驚異(下記を参照)
11を2回振る
12を3回振る

どの部屋/通路/特徴についても、その規模や状態をで振ることを検討すること。

適当と思うように発見(344ページ)、および/または危険(346ページ)で満たすこと。

驚異

嵐捕りは多くの実験、珍品、危険な現象を保管していた。

1つ選ぶか、を振るか、自分で作ること。

驚異
1泉。隠されたポンプはエーテリウムで動いている。
2配管、ポンプ、ボイラーの集合体。階段のそばにあり、継ぎ接ぎの構造体(348ページ)が維持している。
3壁の滑らかな深い穴。下にはゼリー状の怪異(jellied horror、92ページ)が閉じ込められている。 ごみ捨て穴として使われている。
4巨大な石板。求めに応じて熱く安定した炎を生む器具が取りつけられている。
5植物で満ちた部屋(珍奇、有用、貴重、危険)。造り手のガラスの太陽に照らされ、配管で水をやられ、豊穣の精霊に世話されている。
6巨大な天球儀。一部は溶け、癒着し、焼き切れている。「星々」は強力な宇宙の配列で止まったままだ。
7膝の高さまで積もった塵。中にいる者が思い浮かべたものの形になる。 部屋から持ち出すと崩れる。
8独立して立つアーチ。くぐると消える。約5秒後に出てくるが、本人には一瞬に思える。
9びっしりと敷きつめられたエーテリウムの象嵌。 部屋にいる者がこれから何をしようとしているかを、ぼんやりとした像が映し出す。
10壁/天井/床の滑るタイルが、部屋の重力の向き、および/または強さを変える。
11空気のない部屋。小さな黒い球体が浮かんでおり、触れた物質をすべて消滅させる。
12約3フィート離れた2本の突起のあいだで、黒い稲妻がはじけている。あたり一面に細かなガラスの粉。かろうじて封じ込められたガラス化の雷(vitrifying bolt、408ページ)である。

発見

どれについても、1つ選ぶか誰かに運命のダイスを振ってもらう。

発見
1脅威や危険について洞察を得る機会(たとえば数や居場所などを明かす足跡)
2-3塔の陥落の一場面(下記を参照):ガラス化した情景、遺骸、物的証拠、心霊的な残像、文字など
4遭遇(次の列)
5好機(次ページ)
6財宝!(次ページ)
陥落の一場面
1無差別の虐殺
2必死の逃走
3猫と鼠の追いかけっこ
4悲壮な最後の抵抗
5英雄的な犠牲
6残酷な裏切り
遭遇
1危険な存在:投獄されている、縛られている、停止状態にある
2すするための骨を求めて深みをあさるパイペド(82ページ)
3襲撃で死んだ者の幽霊(76ページ)。今も逃げようと走り続けている
4星モグラ(347ページ):穴を掘っている、餌を探している、あるいは狩られている
5不気味な茸/地衣類/害虫(光る、唸る、幽霊を食らうなど)。危険かもしれないが、あからさまに敵対的ではない
6フェロセデスの何らかの仕事をしている継ぎ接ぎの構造体(348ページ)
好機
1フェロセデス(347ページ)が欲しがるもの:構造体の核(348ページ)、エーテリウムの坩堝(405ページ)の部品など
2探している場所への地図/道筋
3隠された扉/部屋/通路(秘密の、埋もれた、あるいはわかりにくい)
4休むのによい/安全な場所
5門についての伝承:古びた書簡(517ページ)、他の門の印章、局所感染の公理についての論文など
6鍵(あるいはそれに類するもの)。別の場所の障害を回避する手段
財宝!
1金属の延べ棒、道具、部品などの隠し場所(動かせない、価値2または3)
2いくらかの……(を振るか選ぶ)
1……暗黒の氷(322ページ)
2……造り手のガラス(388ページ)
3……オリハルコン(162ページ)
4……黒鉄(307ページ)
5-6……エーテリウム(404ページ)
3-4嵐の君(398ページ)のアーティファクト
5他の造り手(264ページ)の集団のアーティファクト:贈り物、戦利品、研究対象、あるいは封じられた危険物
6原初の力(298ページ)や下なるもの(412ページ)のアーティファクト。研究、および/または保管のために収められている

危険

環境

  • トンネルの迷路で道に迷う
  • 松明が尽きかけ、思ったより早く時が過ぎる
  • 大災厄、時、地震、発掘、星モグラによって生じた不安定な構造(390ページ)
  • むき出しの階段、すり減って滑らかな段、手すりがない、ひどい転落
  • 何百段もの階段を登って戻る、疲れ果てる道のり
  • 雨、雪解け水、水漏れする配管で濡れた床。滑りやすい、および/またはぬかるんでいる
  • 奇妙な生えもの/虫:空中に満ちる、乱されると金切り声をあげる、生の力を吸収して吐き出す
  • 地震や揺れ。ここでは地上よりもさらにひどい

古代の驚異

  • 損傷したエーテリウムの象嵌(341ページ)。不規則で不安定(ダメージ、強打、ことによると騒々しい
  • 圧力のかかった配管。破裂すれば蒸気か熱湯を噴き出す(ダメージ、範囲
  • 暴走した呪文/実験/囚人を落として封じ込めるよう仕掛けられた金属の隔壁
  • きちんとしまわれた、こぼれた、染み出している生の薬品
  • 不規則に動く機械。肉も骨も十分に引き裂ける
  • 破れた現実の法則と、それが心/体/魂に及ぼすもの
  • 放射能(407ページ)。封じ込められていればいいが、おそらくそうではない
  • 幽霊の出る鍛冶場の煙、火、熱(166ページ)
  • 危険な石(391ページ):盗まれた、持ち込まれた、借りた、複製された 堕落。深く進むほどに
  • とりわけガラス化した怪異の山の近くでの不穏と不安(428ページ)
  • 怪異から、下から、あるいはあらゆる場所から同時に聞こえる囁きと幻視(428ページ)
  • 最下層の部屋と、オグモロク(349ページ)の残骸に近づくにつれ現れる不自然な現象(429ページ)。

ガラス化した怪異

嵐捕りの最後の呪文によって黒くぎざぎざのガラスに溶かし固められた這い回る怪異(348ページ)。深く進むほど数が増えていく。場所によっては階段や通路をふさいでおり、装備や肉を切り刻まれずにすり抜けるのは難しい(ダメージ、凄惨、貫通1)。


稲妻の燭台

魔法、構造体、動かせない

HP 1;アーマー4(微小、金属の台座、水晶製)
ダメージ 稲妻 (近距離、強打、装填、アーマー無視)

エーテリウムの台座にはめ込まれた光る宝石。2つ1組か、最大6つの組で見つかる。

それぞれの組は何か(合言葉、手信号、ローブの色、ロケットの様式など)に合わせて調整されている。鍵なしに近づきすぎると、ばちっ、撃ち始める。

さまざまな存在

  • 略奪者や住人の幽霊(76ページ)か甦りし者(80ページ)
  • 骨を探すパイペド(82ページ)
  • フェロセデスが見失った、あるいは大いに重宝している金属の構造体(167ページ)
  • 何かを守っている元素の渦(elemental vortices、408ページ)
  • 細々と暮らしを立てている教団員隷属者、および/または魔術師(435ページ)
  • 塔の秘密を奪いに来て、今は閉じ込められている不死者(deathless one、46ページ)
  • 縛られ、もしかすると使役されているアルコン(archon、302ページ)か野の精霊(356ページ)

星モグラ

群れ、慎重、狡猾、統率、頑健

HP 7; アーマー0
ダメージ 腐食性の唾か血 (不利)(至近、近接、凄惨、貫通1)
特殊能力 盲目、振動感知、生物発光
本能 捕食者を罠に誘い込む

  • 唾で石を柔らかくし、掘り進む
  • 傷つくと腐食性の血を噴き出す
  • ちょこまかと逃げる、隠れる、囮になる
  • 崩落や落盤を引き起こす

体長5フィートほどの大きな裸の土竜鼠。皮膚はたるみ、光るそばかすがあり、鼻には蠢く触手が群がっている。水漏れする配管の近くに育つ害虫や茸を食べる。また岩盤を掘り進み、通路を崩し、封じられた部屋をあらわにする。

ときおり、彼らは這い回る怪異(348ページ)を休眠から目覚めさせてしまう。そうなると、それを罠にかけるか巣への道を断たない限り、群れは破滅する。彼らはPCたちも同じような脅威として扱う。

Ferocedes Ogran

ghostly, Forge Lord, Solitary, large, spirit, undead, magical, organized, obsessive, absentminded

HP 23;アーマー4(金属、不定形)
ダメージ 殴打 (近接、間合い、強打)または金属の弾幕 (近距離、範囲、凄惨、強打、装填、 貫通1)
特殊能力 鍛冶場に係留されており、そこから遠くへは行けない、嵐の君の言葉を話す(誰にでも理解できる)
本能 塔を保ち/元に戻す、厳しい真実から目を背ける

  • 燠火と灰の雲、はぜる炎の声として姿を現す
  • 何を持ってきたか、例の仕事はもう終わったかなどを尋ねる
  • 相手の言葉を理解しそこねる
  • 苛立つ、怒る、暴力的になる
  • 念動力で金属を操る
  • 金属を修理する、あるいは新たな形にする
  • 金属の道具、部品、くず鉄でできた体を動かす

生前の彼は、才気にあふれているが不器用な造り手だった。好敵手たちに陥れられ、彼は恥辱のうちに同族のもとを去った。嵐捕りは彼を迎え入れ、信頼し、目的を与えた——そのために、フェロセデスは狂おしいほど忠実だった。

死に至るまで、そして死を越えてまで忠実だった。

彼は死んだことに気づかないまま死んだ。受けた傷を手当てする暇もなかったのだ。

嵐捕りには彼の技が必要だった。彼の創造物が必要だった。彼が必要だった。

だから嵐捕りが最後の呪文を唱えたとき、フェロセデスはすでに幽霊だった。そしてそれ以来何世紀ものあいだ、彼は自らの務めに執着してきた:手元にある道具で少しずつ取り戻し、建て直し、修理し、友の記憶を守ることに。

継ぎ接ぎの構造体

集団、構造体、慎重

HP 14;アーマー3(金属)
ダメージ 手近な道具 (至近または近接)
特殊能力 数日ごとに再充填が必要、犬ほどの知能、盲目、振動感知
本能 与えられた仕事をやり遂げる

  • 障害物や仕事を見定める
  • 今の仕事のための道具、機能、付属品をあらわにする/使う
  • のろのろと去る、警報を鳴らす

フェロセデスはかつて、塔を守り維持するための構造体を数十体持っていた。だが歳月は優しくなかった。残っているのは10体ほどで、そのうち1~2体はたいてい改造か修理のために停止している。

それぞれがエーテリウムの核を持っている(◇ 魔法、壊れやすい、しかるべき買い手になら価値2)。

フェロセデスは核の軽い損傷を修理したり、および/または新しい体に取りつけたりできるが、エーテリウムの坩堝(405ページ)なしには新しい核を作れない。

どの構造体もおおむね人型だが、大半は「頭」がなく、すべてが不揃いな部品でできている。それぞれについて今の仕事を選ぶかロールする。特性(167ページ)を選ぶかロールし、それに応じてステータスを調整することも検討すること。

今の仕事
1巡回/警備/防衛
2石工仕事/壁の修理
3配管/その他の繊細な作業
4掃き掃除/清掃/害虫駆除
5運搬/保管/整理
6捜索/回収/点検

這い回る怪異

群れ、顕現、恐怖、嗜虐、攻撃的

HP 7; アーマー4(強靭さ)、青銅に対しては0
ダメージ 大鎌のような肢 (有利)(至近、近接、凄惨、青銅に対して以外は貫通2)
特殊能力 蜘蛛のように壁を登る、盲目、生命を感知する(熱、鼓動、呼吸、動きなど)、激しい騒音/熱で方向を見失う
本能 傷つける、恐怖に陥れる、殺す

  • 物音/生命の兆しを調べる
  • きちきち鳴く、震え声をあげる、大きく唸る
  • 他のものを狩りに呼ぶ
  • 衝撃的な猛々しさで襲いかかる
  • 倒れた敵を食いちぎる 体長6フィート、体は節に分かれ、脚が多すぎる。大鎌のような前肢。羽毛のような触角が空気を撫で、獲物を感じ取ると震える。目はなく、頭蓋の中で赤い水晶が脈打つばかり。口もない。決して食べず、憎しみと悪意を糧に生きるからだ。

それぞれがオグモロクの残酷な意志の顕現である。血から生まれ、形を与えられ、殺戮のために這い上がらされた。そして彼らは殺戮した。嵐捕りの最後の呪文が彼らすべてをぎざぎざのガラスの塊に変えるまで。

いや、ほとんどすべてを、だ。数十体がガラス化の呪文を逃れた。彼らは休眠状態で居残り、生きて感じる存在を察知するのを待っている。そして目覚める。そして狩る。そして再び殺戮する。

顔なき群れ、オグモロク

脅威(魔法の存在)

本能 殺戮、苦痛、恐怖に酔いしれる

  • 暴力に触れた者たちに恐ろしい夢/幻を送る

テーマ 残酷/拷問/暴力と、破壊/混沌/破滅

• 流血、残酷さ、激怒を駆り立てる

• 発作のように大地を揺らす

廃塔の最下層の部屋(342ページ)には、ぎざぎざの黒いガラスの円錐がある。天井近くまで届く、ガラス化した怪異の山だ。ここはオグモロクが血の泉となって世界に噴き出し、這い回る群れへと凝り固まった場所である。ここはそれが破滅を迎え、鉱滓の山に包まれた赤い結晶(424ページ)の柱に溶かし固められた場所である。

もちろん、オグモロクは本当に死んだわけではない。縛られ、無力化され、弱められただけだ。それは今も塔の下の最下層を堕落させ、聞く耳を持つ者に呼びかけている。それは閉じ込められ、逃れられない。まだ。助けなしには。