白牙山脈
白牙山脈(the Whitefang Mountains)は世界の果て(the World's End)の北の境をなし、北西のハッフェル峰(Huffel Peaks)(236ページ)から、大森林(the Great Wood)(200ページ)と北マンマーチ(North Manmarch)(282ページ)に沿って、東の恐れの川(the Dread River)(86ページ)とその先まで連なっている。その向こうには凍てつく荒野(the Frozen Wastes)(172ページ)しかない。
山々は高くぎざぎざで、険しく人を寄せつけない。だがそこには言葉にしがたいほどの美が隠れている。滝、深い松林、広々とした草原。そして驚くほど多くの集落も隠れている。ストーントップに最も近いのは防壁峠(Barrier Pass)(26ページ)だが、その先にはさらに多くがある。
印象
いつも
- 巨大な牙のような、雪をかぶった峰々
- 風:吠え、囁き、吹きつける
- 谷で金切り声をあげ、きいきいと鳴き、木々の間を跳び回る猿たち
- 風にはためく祈りの旗
- 頂に着いたときの高揚。それがただの尾根で、まだ半分しか来ていないと気づいたときの絶望
春
- 紫、赤、橙のシャクナゲで彩られた斜面と谷
- 雪解け水のせせらぎと奔流
冒険の種
- トルの拳のまわりの嵐が激しさを増し、その色が赤と黄へと変わる
- キャカーラ(kyakaara)(493ページ)の一団が山からこっそり抜け出し、ストーントップに目をつけている
- 南方の商人が、象牙と上等な羊毛を求めて山の村を見つけようと躍起になっている
- 山猿(mountain apes)(494ページ)が、その溜め込んだ宝の中にアーティファクトや伝承の断片を持っている
- シャンティヤーラ(shantyara)(495ページ)の見習いが、師を殺したボーカ(bhoka)(490ページ)から師の剣を取り戻す手助けを求めている
夏
- 下には青々とした緑、上には色のない厳しい峰々
- 何度も何度もこだまする鳥のさえずり
秋
- 茶と赤と金に変わった草原
- 谷を満たす霧、頭上を滑るように流れる雲
冬
- 谷を覆い、峠をふさぐ雪
- 涙は凍り、暖かい服の下で汗がにじむ
トルの拳
ストーントップのほぼ真北に、この孤独な山が周囲の山々から突き出している。
白牙で最も高い峰ではないが、十分に高い。夏の嵐が南から押し寄せて山々に打ち寄せると、その最も激しいものはトルの拳(Tor's Fist)のまわりで渦を巻く。嵐は頂を稲妻で打ちすえ、そのあとには緑や紫の光が山頂のまわりで踊る。
頂には何がある?
トルの拳が何かの謎を秘めているのは明らかだが、その正体はあなたが決めることだ。あるいは山の頂には…
- 嵐捕り(Stormcatcher)(332ページ)、その息子、あるいはその恋人の墓がある。
- 巨石(the Stone)(12ページ)そのものが切り出された裂け目がある。
- 最後の13人の霧氷の君(Rime Lords)(316ページ)の一人が、強力なトゥルパ(324ページ)に守られて今も停滞の眠りについている。
- 下なるもの(the Things Below)(432ページ)に堕落させられた強大な嵐の精霊が、古の霧氷の君の魔法によってそこに縛られている。
- 強大で気まぐれなフェイ(94ページ)の領域がある。
- 引き裂かれて壊れた、粉々の門(306ページ)がある。
- トル(452ページ)を崇める、非常に背の高い民が住んでいる。
- 最後の嵐の君(Tempest Lords)(398ページ)が、不機嫌によそよそしく暮らしている。
- 以上のいくつかの組み合わせ。あるいは
- まったく別の何か。
進路を定める
トルの拳の頂に至るには:
地形
1つ選ぶか2つ組み合わせる。あるいは誰かに運命のダイス()を振ってもらう。
| 1-2 | 氷河/雪原/根雪 |
|---|---|
| 3 | 湖/川/小川/滝 |
| 4 | 水浸しの土。凍っているかぬかるんでいる |
| 5 | 森/林/木立/灌木 |
| 6 | 切り立った岩壁/断崖/急崖 |
| 7 | 頂/峰/偽の頂 |
| 8-9 | 急斜面/つづら折りの道/尾根 |
| 10 | 峡谷/渓谷/谷間 |
| 11 | なだらかな斜面/草原/谷/峠 |
| 12 | 洞穴/洞窟/岩屋 |
お望みなら、を振って規模・範囲・激しさを決める。
発見
いずれも1つ選ぶか、誰かに運命のダイスを振ってもらう。
| 1 | 地形の変化(前の列)。もう一度振る。 |
|---|---|
| 2 | 脅威や危険について洞察を得る機会(例:数や居場所などがわかる足跡) |
| 3 | 遭遇(下記参照) |
| 4 | 注目すべき場所(次ページ) |
| 5 | 天然資源(次ページ) |
| 6 | 集落(次ページ) |
| 1 | 好奇心旺盛でいたずら好きの猿たち。あるいは山猿(494ページ)の痕跡 |
|---|---|
| 2 | 砦僧院(fortress-monastery)(486ページ)の巡回隊。PCたちを怪しんでいる |
| 3 | 窮地に陥った誰か |
| 4 | 旅の途中か家畜の番をしている村人や在家の者。警戒している |
| 5 | マンモス飼い(mammoth herders)(177ページ)。堅苦しく礼儀正しい |
| 6 | トゥルパ(324ページ)、野の精霊(spirit of the wild)(356ページ)、あるいはフェイ(94ページ)。好奇心を示すか、無関心 |
| 1 | キャカーラ(493ページ)に蹂躙された/滅ぼされた集落(下記参照) |
|---|---|
| 2 | 下なるもの(412ページ)に堕落させられた場所 |
| 3 | 死者や不死なるものに取り憑かれた場所(72ページ) |
| 4 | 野の精霊たち(356ページ)の聖地、あるいはフェイの領域(102ページ) |
| 5-6 | 霧氷の君(316ページ)の遺跡やアーティファクト |
| 1 | 鉱脈/鉱床/貴重な石材(粘板岩、大理石、顔料など) |
|---|---|
| 2 | 狩るのが危険な獲物:洞窟熊(205ページ)、マンモス(177ページ)など |
| 3-4 | 近づきにくい/逃げやすい獲物: 猿、野ウサギ、山羊など |
| 5 | 有用・貴重な植物(Useful or Valuable Flora)(458ページ) |
| 6 | 休息し、身を寄せられる安全な場所 |
| 1-2 | マンモス飼い(177ページ)の野営地。暖かい季節には空っぽか打ち捨てられていることが多い |
|---|---|
| 3-6 | 農の谷(小村)、484ページ |
| 7-8 | 農の谷(村)、484ページ |
| 9-10 | 一軒家:隠者の洞窟/狩人の小屋/羊飼いの野営地など |
| 11-12 | 砦僧院(486ページ) |
山の民
白牙には驚くほど多くの集落がある。ほとんどは小さな農の谷で、ストーントップよりもさらに孤立している。だが防壁峠(26ページ)のような砦僧院もいくつかある。
興味深いこと:山の民の祖先は霧氷の君(316ページ)の弟子であり、霧氷の君の教えは今もその文化に影響を与えている。だが時の流れと孤立、そして競い合う思想のせいで、土地ごとの伝統は大きく異なるものになった。ある村で称えられる考えや習わしが、隣の村では嘲笑われるかもしれない。そしてその先の村では? 命取りになるかもしれない。
役に立つこと:共同体はときおり最寄りの隣人と交易し、ある集落の人々は隣の集落のやり方をよく知っている――少なくとも、無礼や暴力を避けられる程度には。だが案内人や情報提供者を探すなら、実際にそこへ行ったことのある者を見つけることだ。さもないと、大げさなたわごとを耳に詰め込まれることになる。
名前
ネパール風・チベット風:アーンダ、アラーイン、ビシージ、チョデン、ダワ、ダール、ドルジ、ドゥガ、ファユルマ、ホパン、ジャムヤ、ジャト、ケシャイ、クサリ、クンダリ、クンザ、ラモ、ミティス、ノブ、ニャド、パッサン、プラタル、プヤリ、ラーダー、ラヴァル、サジャドル、ソナム、スパル、ターニ、タシ、テンジ、ツェリ、ワンチュ、ヨンタ。
問い
- あなたたちのうち、以前ここへ旅したことがあるのは誰? いつ、なぜ?
- 白牙出身の知り合い(たぶんゴルディン鉱山にいる)は誰?
- なぜ嵐はトルの拳のまわりで渦巻くのだとあなたは思う? あの奇妙な光は何だと思う?
- あなたはかつて農の谷に住んでいた? それとも砦僧院?
- 何があなたをそこから去らせた?
- ストーントップでのどんな振る舞いが、あなたのかつての故郷では厳しい禁忌だった?
- あなたのかつての故郷ではありふれていたのに、ストーントップの人々にはまったく理解できない習わしは何?
- 山の民の言葉は、ストーントップの言葉とどう違う?
- 山の上でも___を崇めている? もしそうなら、その崇拝はストーントップとどう違う?
農の谷
白牙の谷は驚くほど心地よいことがある。小川はほぼ一年中流れ、冬には凍りつきながらも流れ続ける。森林限界より下では、背の高い細い針葉樹がたくさん育つ。こうした谷の多くに集落がある。
集落の名前
アムチャタラ、バタンド、ブンガディ、ドゥルガド、ドゥランカト、グムジュン、ヘレダン、クタン、メタラ、ナウンガディ、ポティヤタ、サココチ、トゥラル、トゥンディンド。
規模 小村(約25〜75人)または村(約150〜350人)
人口 -1〜+1
繁栄 -1〜+1
- 交易先…
- 他の農の谷(食料、結婚相手)
- マンモス飼い(象牙、肉、暗黒の氷(dark ice)、322ページ参照)
資源
- 農耕:段々畑、大麦、レンズ豆
- 家畜:山羊、羊、乳、肉
- 上等な羊毛
- 木材
- 狩猟/漁労
- 仕事:機織り、染色、青銅細工など
防備 小村なら-1、村なら+0
- 槍、投石紐、弓が少々
- 青銅の道具や武器が少々
- 近くの砦僧院による庇護
集落ごとに、隣人たちがその集落をどう言っているかを選ぶか振る。次に、特徴を最大2つと、ここの誰もがそうである/誰もそうではないことを最大3つ、選ぶか振る。こうした特質を持つ集落がうまく回るとしたらどんな姿か、想像してみよう。「奇妙な」振る舞いも土地の者にとっては筋が通っていて、たいていは共同体が生き延び、まとまり、適応する助けになっている。
どうしてなのか、自問してみよう!
| 1-2 | …化け物じみている/不道徳だ/無責任だ |
|---|---|
| 3-4 | …裏切り者だ/強欲だ/怠け者だ |
| 5-6 | …傲慢だ/勇敢だ/向こう見ずだ |
| 7-8 | …粗野だ/未開だ/怠け者だ |
| 9-10 | …気前がいい/だまされやすい/人なつこい |
| 11-12 | …賢い/高潔だ/聖なる者たちだ |
| 1 | 周囲が吠え声の呪い(Howling Curse)(492ページ)に汚されている |
|---|---|
| 2 | 近くにボーカ(490ページ)が棲んでいる |
| 3 | 家々が暗黒の氷(322ページ)でできている。住人は寒さに慣れきっている |
| 4 | ここでは外よりも時がゆっくり流れる |
| 5 | 才ある霊歩きたちが夢の中で集落を守っている |
| 6 | 名高い達人(328ページ)あるいは偽りの達人(329ページ)が住んでいる |
| 7 | 入り口は秘密にされている/堅く守られている |
| 8 | フェイ(94ページ)が集落の中に、隠れて、あるいは堂々と暮らしている |
| 9 | 有用・貴重な植物(458ページ)がたくさん育つ |
| 10 | ギンカーラ(Gingkara)(326ページ)が住人に仕え、守っている |
| 11 | 大アルカナム(540ページ)を持っている |
| 12 | 一年中暖かく心地よい気候だ |
| 1 | …身分制度に従っている |
|---|---|
| 2 | …何かまずそうなものを食べる |
| 3 | …願いや祈りを布切れに書き、風にはためかせる |
| 4 | …賢く忠実な愛玩動物を連れている |
| 5 | …美しい/力が強い/__に長けているなど |
| 6 | …私物も私的な空間も家族も持たず、共同で暮らしている |
| 7 | …霧氷の君(たち)の教えを読み、学び、論じ合う |
| 8 | …(ある種の?)物事や人々について、遠回しに、詩的にしか語らない |
| 9 | …どれほど率直で無情でも、真実を語る |
| 10 | …毎日決まった時刻に立ち止まり、祈る/歌う/瞑想する/踊る |
| 11 | …戦士として鍛錬している/非暴力を貫いている |
| 12 | …特定の種類の服や装身具や飾りを身につけている |
| 1 | …武器(あるいは特定の種類の武器)を帯びない |
|---|---|
| 2 | …肉/酒/___を口にしない |
| 3 | …髪を切らない/身だしなみを整えない/体を洗わない |
| 4 | …特定の話題や習わしについて話さない |
| 5 | …ある時点を過ぎると食べない/眠らない/交わらない/歳をとらない |
| 6 | …深い水を恐れない(泳ぎ、魚を捕るなど) |
| 7 | …森に入らない/山に登らない/谷の外へ出ないなど |
| 8 | …声に出して/屋内で/よそ者に話さないなど |
| 9 | …他人の肌/髪/影に触れない |
| 10 | …肌/顔/髪などを見せない |
| 11 | …他人を悪く言わない/苦労を認めない |
| 12 | …特定の色や素材を許さない |
砦僧院
少なくとも十数の砦僧院が今も残り、白牙山脈のあちこちに点在している。防壁峠(26ページ)はその中でも最大かつ最強のひとつだ。どれも霧氷の君(316ページ)の教えを――少なくとも、自分たちなりの解釈を――守り伝えることに身を捧げている!
規模 小村(約25〜75人)
人口 +0
繁栄 +0
- 近くの農の谷と交易(食料、家畜、羊毛)
資源
- 近くの農の谷からの十分の一税
- 段々になった菜園(大麦、レンズ豆)
- 家畜(山羊、羊、乳、肉)
- 上等な羊毛
- 羊皮紙、上質皮紙、インク
- 仕事:青銅細工、機織り、染色、革なめし、写本など
- 霧氷の君のアーティファクト
防備 +2
- 守護者(33ページ)
- 少なくとも一人の達人(328ページ)
- 一体以上のトゥルパ(324ページ)
- 青銅の、あるいは暗黒の氷(322ページ)の武器や鎧
- 守りやすい立地
典型的な砦僧院には25〜50人が住み、僧(33ページ)と守護者(33ページ)に分かれ、それに一握りの在家の者がいる。ほとんどは近くの1つか2つの農の谷から食料や物資の支援を受けている。
その見返りに、守護者は一帯を巡回し、僧は(表向きは)村人を導き、教え、手本となる。
砦僧院はそれぞれ霧氷の
君の遺跡(320ページ)に置き、そこで僧たちを率いる達人(328ページ)を作る。前のページを参照して、隣人たちが彼らをどう言っているか、砦僧院の特徴、そしてここの誰もがそうである/誰もそうではないことを最大3つ、振るか選ぶ。最後に、特質を選ぶか振る:
| 1-2 | 近くの村々に仕えるどころか、虐げている/搾取している/見捨てている |
|---|---|
| 3-4 | 最近、率いていた達人を失った。後継は定まっていない |
| 5-6 | 複数の宗派が同居し、それぞれ別の達人が率いている |
| 7-8 | 最後の13人の霧氷の君(316ページ)の一人を隠している/守っている |
| 9-10 | 非常に小さい(人口-1、わずか10〜15人ほど)。でもう一度振る |
| 11-12 | 比較的大きい(村、住人は最大約300人)。でもう一度振る |
遺跡のテーマ、達人の本能とムーブ、砦僧院の細部を手がかりに、その土地の宗派の思想を形づくろう。下の一覧から言葉を組み合わせて宗派に名をつける。砦僧院はたいてい、その宗派か、その土地の目立つ地形にちなんで名づけられる。
猿、雪崩、黒、息、青銅、澄明、閉ざされた、雲、水晶、舞う、闇、昼、深き、東、空なる、眼、火、拳、五、花、流れる、四、霜、灰、手、心、氷、揺るがぬ、内なる、湖、孤独な、心意、山、夜、北、開かれた、外なる、蒼白、掌、容赦なき、川、静寂、単一、空、雪、南、霊、泉、静止、石、嵐、小川、三、静穏、二、不動、目覚め、西、白、意志、風、冬
交易と物々交換
手に入りやすいもの
以下はストーントップでは特別な品だが、白牙山脈の集落ではありふれている――PCたちはここでなら、交易と物々交換を振らずに手に入れられる。ただし同じ価値の何かと交換する必要はある。鉄、ガラス、南方の上等な品はたいてい求められている。
| 品物 | Value |
|---|---|
| 上等な羊毛の衣服 | 0* |
| ◇◇ 一反 | 1* |
| 荷車一台分(動かせない) | 2* |
| 羊皮紙、数枚 | 1 |
| インク、小瓶と羽根ペン | 1 |
| ◇ 白紙の本、羊皮紙 | 1 |
| 家畜 | Value |
|---|---|
| 白牙山羊(足取り確か、好奇心旺盛、毛深い);HP 3;ダメージ (至近)本能:探検する;解体して◇食料(6使用)にできる;上等な羊毛を産する;暖かい土地では病気がち | 2 |
| 羊(臆病、頑健、毛深い);HP 3;ダメージ (至近);本能:群れについていく;解体して◇食料(6使用)にできる | 1 |
| 牧羊犬、従者(鋭い鼻、牧畜、獰猛);HP 6;ダメージ (至近、掴み);本能:脅し、威嚇する;代価 世話と手入れ | 1 |
特別な品
以下は、「ムーブと装備」の配布資料にある特別な品に加えて、白牙山脈の集落で手に入るかもしれないものだ。PCたちが手に入れるには交易と物々交換を振らねばならない。
PCたちが集落で交易と物々交換をするとき、その土地の繁栄を用いる(小村なら不利で)。6以下なら、XPはマークしない。ここには取引できる者/したがる者がいない――次の集落を当たってみては?
| 品物 | Value |
|---|---|
| 上等な羊毛のローブ/ショール、複雑な模様入り(暖かい、美しい) | 1* |
| 象牙 ちょっとした装飾品 | 1 |
| ◇ 大ぶりのかけら | 2 |
| マンモスの牙1本(動かせない) | 3 |
| 荷車一台分のマンモスの牙 | 4 |
| 暗黒の氷(魔法、322ページ参照)小さなかけら(魔法) | 1 |
| ◇ 大きな塊(魔法) | 2 |
| 特別な性質を持つもの | +1 |
| 使える道具や武器 | +2 |
| 黒鉄の品(307ページ) | +2 |
奉仕と頼み事
以下についてはPCたちは交易と物々交換を振る必要はないが、ふさわしい価値の物を差し出したとしても、人々を説得する必要があるかもしれない。PCたちが土地の者に一目置かれているなら、こうした恩恵を無償で、あるいは誰も説得せずに、あるいは割安で受けられるかもしれない。
| 奉仕/頼み事 | Value |
|---|---|
| 数晩の質素な食事と寝床 | 0 |
| 一日分の労働 | 0 |
| 一週間働く農民の一団 | 1 |
| 僧への相談 | 1 |
| 達人への謁見 | 2 |
| 僧の導きのもとでの数週間の修学 | 2 |
| 山の案内人、行き先は… | |
| …近くの農の谷 | 0 |
| …近くの別の知られた場所 | 1 |
| …危険な/未知の場所 | 2 |
| …秘密の/命がけの場所 | 3 |
危険
危害
- 道に迷う(山、峡谷、峠、谷の迷路)
- 登らねばならない切り立った岩壁と、それを登る理由
- 急斜面、不安定な足場(狭い道、濡れた岩、ガレ場、水を含んだ薄い土、泥、崩れやすい岩)
- 谷や斜面での鉄砲水
- 予期せぬ障害や危害:危険を冒して進むか、引き返して半日を失うか?
- 土石流と落石(376ページ)
厳しい山の天候
- 焼けつく太陽、乾いた空気
- 霧の壁や低い雲が視界を遮り、何もかもを濡らす
- 風:声をかき消し、あなたを吹き飛ばそうとする
- 下から吹き上がってくる雨と風
- 雨とみぞれ:打ちつけ、ずぶ濡れにし、押し流そうとする
- 雷鳴や稲妻:びくりとさせ、身をすくませ、落石を引き起こす
- 雪:崖を隠し、峠を埋め、道を通れなくする
- 厳しい寒さが低体温症と凍傷(次ページ)を招く
雪崩
本能:嵩を増し、行く手のすべてを埋める
- 遠くの斜面を雪崩が流れ落ちる。雄大で恐ろしい
この山々に暮らす者は誰もが、その兆しを見分けることを学ぶ。
• 上の斜面にのしかかる積雪を指し示す
• 嵐が積雪の嵩を増していることに気づかせる
• 陽射しや暖かさが雪の構造を崩し、くぼみができているのを指し示す
彼らの頭上で雪崩が始まったら、以下を開始する:
低体温症と凍傷
山は冷える。とても、とても冷える。
- 火や暖かい服があっても、震えが始まる
- ごく簡単な作業でも持久力を試す
- 足を滑らせる/手を滑らせる
- 不調を与える
- 凍傷が始まる(ダメージ、アーマー無視)
- 凍傷が悪化する(+凄惨)
- 何か愚かなことをさせる(眠り込む、服を脱ぐなど)
高山病
危険なほど薄い空気は雪線の数千フィート下から始まり、高く登るほどひどくなる。土地の者は薄い空気に慣れているが、それでも用心しなければならない。
- 進み続ける、あるいはただ息をするための持久力を試す
- 不調を与える
- 何かを見落としていたことを明かす
- 倒れ込み、先へ進めなくなる
- 肺に水がたまり、脳が腫れ、死の淵を振らせる
興味深いこと:霧氷の君の弟子たちは薄い空気の中で健やかに過ごす技を修めているが、習得には何か月も何年もかかる。
役に立つこと:一日に約1,000フィート以上登らなければ安全に体を慣らせるが、それでも激しい運動は危険なことがある。紫の竜草(purple drakewort)を煎じた茶は症状を和らげるが、飲みすぎれば窒息死を招く。
怪物
- 捕食者:洞窟熊(205ページ)、ピューマ(206ページ)、狼(209ページ)
- 野の精霊(356ページ)
- 飢えと窮乏で死んだ者、あるいは吠え声の呪い(492ページ)に堕落させられた者のレイス(79ページ)
- 自由にさまよう、あるいは近くの何かに縛られたトゥルパ(324ページ)
人々
- 防壁峠(26ページ)の守護者、僧、見習い
- 達人(328ページ)
- 偽りの達人(329ページ)、あるいはその手下
ボーカ
HP 16;アーマー 1(皮)
ダメージ 鉤爪 (至近、近接、掴み、 強打)
特殊能力 真昼の陽光や聖なる光で目が眩む。青銅から+ダメージを受ける
本能 下記参照
- 木々や影の間をこっそり進む
- この図体の大きな獣は暗い場所に棲む: 洞窟、北向きの斜面、山の深い森。毛深く、背を丸めた荒々しいもので、人の姿にはぼんやりとしか似ていない。
取り憑かれたような悪癖に駆り立てられておらず、荒ぶる自然の力そのものを振るわなければ、たやすく避けられる危険な獣にすぎなかっただろう。
ボーカの本能と、それに対応するムーブを選ぶか振る。
| 1 | 本能:他者の恐怖や崇拝に浸る • 雷のように吼える。恐ろしく、畏怖を誘う • 稲妻を投げつける、ダメージ(遠距離、強打、騒々しい、装填) |
|---|---|
| 2 | 本能:装飾品、伴侶、貴重な物を盗む • 集落のあたりをうろつき、獲物を選ぶ • 自らを(そして奪ったものすべてを)流れる霧に変える |
| 3 | 本能:果てしない飢えを満たす • 手足を食いちぎって丸呑みにする、ダメージ(至近、凄惨、3貫通) • 風の大渦を巻き起こし、近くのものすべてを大きく開いた顎へ吸い寄せる(近距離、範囲、装填) |
| 4 | 本能:ほんのわずかな侮辱にも激しく報復する • 誰かをつかみ、壁/木/仲間に叩きつける • 風、雹、みぞれ、稲妻の渦巻く雲に姿を変える;ダメージ(範囲、間合い、強打、装填) |
| 5 | 本能:怠け、他者を無理やり従わせる • 誰かを夜の闇へ引きずっていく • ものを凍らせる:肉、水気、空気そのもの |
| 6 | 2回振り直す |
さらに、1つ選ぶか振る:
| 1 | 巨大(HP+4、ダメージ+2) |
|---|---|
| 2 | 4本、あるいは6本もの腕(ダメージに+範囲) |
| 3 | 鞭のような舌/尾、ダメージ (間合い、掴み) |
| 4 | 氷/岩の鱗(アーマー3) |
| 5 | 翼(飛べる) |
| 6 | 儀式で清めた武器によるものでない限り、傷が再生する |
興味深いこと:白牙の人々はボーカを恐れ、その危険をよく知っているが、決して狩ろうとはしない。追い払うかなだめるかで満足しているようだ。
役に立つこと:僧たちによれば、ボーカは下なるもの(412ページ)に堕落させられた霧氷の君(316ページ)の末裔だという。ボーカは霧氷の君の瞑想の詠唱の響きに耐えられず、途切れずにそれを唱える者からは身をすくませて逃げ出す。
守護者
HP 10;アーマー 2(皮、盾)
ダメージ 青銅または暗黒の氷の穂先の武器 (タグは武器による)
本能:預かる者を守る
- 地形を有利に使う
- 他者に向けられた一撃を身代わりに受ける
- 持久力、敏捷さ、意志の離れ業を見せる(装填)
白牙の砦僧院はそれぞれ、土地の農の谷やマンモス飼いの群れ、修行に挫折した見習いから集めた戦士の一団を抱えている。彼らは僧たちの秘教の道よりも、戦いの技に重きを置く。
氷竜
HP 3; アーマー 0
ダメージ 爪、嘴、翼の打撃 (至近)
特殊能力 寒さに強い、擬態、翼がある
本能:すぐに怯え、過剰に反応する
- 雪や氷に潜る/掘り進む。餌を探すため、あるいは隠れるため
- まとわりつく凍てつく霧を振りまく、ダメージ(近接、範囲、装填)
- 散り散りになって空へ逃げる
鶴に似て脚と首が長く、長い鞭のような尾を持つ。暖かい季節にはほとんど脅威にならない。だが冬――鱗と羽に霜がびっしりと付く頃――羊飼いたちはその兆しに目を光らせて避ける。群れの中に迷い込めば、まとわりつく凍てつく霧に覆われ、しばしば低体温症と凍傷(489ページ)を招く。
氷竜の脂と血は決して凍らない。
台所できちんと煮溶かせば、革や羊毛の衣服の防寒に使う油になる。8〜12頭の群れから、氷竜の油が◇壺ひとつ分とれる(土地では価値1、南方では価値3)。
吠え声の呪い
本能:人を怪物に変える
大災厄の時代(Time of Cataclysm)(413ページ)、ヤーウカラ(Y'aaw'kara)(421ページ)の声は北方を狂気に突き落とした。村々がまるごと互いに牙をむいた。生き残った者は略奪する獣に成り果てた。霧氷の君(316ページ)は身を捧げて吠え声の呪い(the Howling Curse)を封じ込めたが、残虐と暴力が大きな苦しみを生んだ場所には今もそれが残っている。
吠え声の呪いに汚された場所は堕落した遺跡(422ページ)であり、飢えた場所か、それよりひどいところで、人々を流血、残虐、野蛮へと駆り立てる囁きと幻視(428ページ参照)に満ちている。吠え声の呪いに汚された者は、そうした囁きと幻視をその身に抱えて歩く。
あなたが吠え声の呪いの血への渇望に身をまかせるとき、まだ永続になっていない選択肢を最大3つ選ぶ:
暴力が終わったとき、選んだ選択肢1つにつき+1で振る。大殺戮を働いたなら、有利で振る。10以上なら、選んだ選択肢は永続になり、あなたは(まだでなければ)吠え声の呪いに汚される。7〜9なら、選んだ選択肢は、あなたが選んだ人や物に怒りをぶつけるまで残る。6以下なら、XPはマークしない。息が整うにつれ、怒りも選んだ選択肢も消えていく――残るのは悪夢だけだ。
上の5つの選択肢がすべて永続になったとき、あなたはキャカーラ(次ページ)になり、PCではなくなる。GMに、あなたを怪物として、また脅威として書き起こしてもらうこと。
キャカーラ
HP 10;アーマー 1(頑丈さ)
ダメージ 引き裂く指/鉤爪 有利で(至近、掴み、強打、凄惨、 1貫通)、または粗雑な武器 有利で(タグは武器による)
特殊能力 寒さに慣れている。青銅から+ダメージを受ける。赤の濃淡しか見えない
本能:痛みを喜び、恐怖を味わい、あらゆる残虐にふける
- 獲物を恐慌に追い込む
- 誰かを不具にする、あるいは心に傷を負わせる
- 取り囲み、責め立て、寄ってたかって引き倒す
- 捕虜を引きずっていき、食らうか責めさいなむ
彼らは吠える者、笑う者たち、吠え声の呪い(前ページ)に屈した者たちだ。痩せこけて毛深く、ぼろをまとい、顎はうなる牙だらけの鼻面へと伸びている。自らの肉を刺し貫き、背を丸めて吠え、甲高く笑う。
大災厄の時代(413ページ)にはキャカーラは自由にうろついていたが、今ではありがたいことにまれだ。以下の不吉な前兆と差し迫る破滅を持つ、獣の脅威として扱う。
僧
HP 10; アーマー 0
ダメージ 杖 不利で(近接)
特殊能力 霊視。飢え、寒さ、窮乏に慣れている
本能:自分たちなりの霧氷の君の教えを守る
- 意志の力を示す
- 極端で頑なな立場/構え/行動方針をとる
- 宗派の教えに沿って、ありえないことをやってのける
僧の集団ごとに、その出身の砦僧院と宗派の教えと習わしに基づいて(486ページ)、独自の本能とムーブを作ることを検討しよう。
見習い
HP 6; アーマー 0
ダメージ 杖 不利で(近接)
特殊能力 当てにならない霊視
本能:師の教えと卑近な欲求の間で揺れ動く
- 目上の者に言われたとおりにする
- ためらい、尻込みし、ひるむ
- 大いなる素質、あるいは大いなる弱さを見せる
山猿
HP 6;アーマー 1(厚い毛皮、皮)
ダメージ つかむ手 (間合い、 近接、掴み、強打)
特殊能力 樹上生活、寒さに強い、鋭い嗅覚と聴覚
本能:秘密を守る
- 木々や雪の吹きだまりに隠れる
- 侵入者を誘い出す/脅して追い払おうとする
- 手を伸ばし、不意を突いて侵入者をひっつかむ
- つかんだ敵を押し潰す/引き裂く/へし折る、ダメージ 有利で(至近、強打、凄惨、1貫通) 特定の種類の草花、ある種の動物の骨、書かれたものの切れ端、暗黒の氷(322ページ)など。こうした宝は中心となる場所に隠して蓄え、我が子や自分の命よりも崇め、大切にする。特に大きな群れや古くからの群れには、宝を守ること以外何もしないボス(大型、首領、HP+6、ダメージ+1)がいる。
オランウータンに似ているが、より背が高く、より逞しい体つきで、厚くもじゃもじゃした白い毛に覆われている。人の行き来する道から遠く離れた霧氷の君の遺跡(320ページ)や聖地(362ページ)に、小さな群れで棲む。狩りや採集に出かけはするが、できる限り人を避ける。
山猿の群れはそれぞれ物を集めている:
シャンティヤーラ
HP 18;アーマー 2(厚い皮/毛皮、技量)
ダメージ オリハルコンの剣 有利で(近接、凄惨、2貫通)または青銅のナイフ 有利で(至近、1貫通)
特殊能力 霊視。精神操作が効かない。寒さ、飢え、痛み、窮乏に慣れている。不意を突かれにくい
本能:世界から
enough to be useful companions (HP 10; Armor 1
Damage
本能:師の敬意を勝ち取る)。そして一世代に一度か二度、師が見習いをふさわしいと認め、聖なる洞窟へ連れていき、シャンティヤーラのオリハルコンの刃のひとつを託す。
- 吠え声の呪いを清め去る
- 完璧な忍耐で容疑者をつけ狙う
- 汚れた者を、皆に聞こえるように断罪する
- 汚れていない者の流血は避けようとする
- 断罪した者を容赦なく斬り捨てる。
- それをかばう者も
- 来るとわかっている攻撃を巧みに受け流す
この「静かなる殺し手」はわずか一握り、多くても3、4人しか残っていない。彼らは白牙をさすらい、キャカーラ(493ページ)と、吠え声の呪い(492ページ)に堕落させられた者を狩る。どの集落でも歓迎されるが、その歓迎はたいていぎこちなく、形式ばっていて、張り詰めている。シャンティヤーラの射抜くような眼差しの下で落ち着いていられる者はほとんどいない。
シャンティヤーラは孤児や望まれない子どもから見習いを集める。多くは過酷で果てしない修行から逃げ出す。
残りのほとんどは、風雪や窮乏、あるいはそうした生き方につきまとう数々の危険のどれかで命を落とす。ごくまれに、長く生き延びて