ヴォル・スヴェテリク
緑の君(the Green Lords、210ページ)はこの地を「大いなる白き都」と呼んだ。そこは美と学問と研究の場であった。だがフェイ(the Fae、94ページ)が反旗を翻すと、ヴォル・スヴェテリク(Vor Svetelik)の学者たちは戦の獣を育てる任を負わされた。緑の君が絶望の末に下なるもの(the Things Below、412ページ)を頼ると、都の水は濁り、白い木々は病み衰えた。他の造り手(the Makers、264ページ)が今のフェリアーの沼(Ferrier's Fen、116ページ)となった地を打ち砕くと、この都は緑の君最後の避難所となり、戦の最後の戦場となった。
緑の君は侵略者たちに代価を払わせた。
彼らは罠を仕掛けた。忠実な下僕たちを次々と死地へ送り込んだ。一つ放つごとにいっそうおぞましい新たな恐怖を解き放ちながら、退き続けた。そしてフェイとその同盟者たる石の君(the Stone Lords、382ページ)が都の中心に辿り着いたとき、そこは……空っぽだった。
緑の君の姿はどこにもなく、残されていたのは大地の奥深くへと続き、背後で崩れ落ちたトンネルだけだった。
石の君は自らの丘へと退いた。
フェイは内輪揉めを始め、その軍勢は散り散りになった。生き延びたわずかな緑の君の定命の下僕たちは自力で生きるほかなく、やがて森の民(the Forest Folk、150ページ)となった。
そしてヴォル・スヴェテリク、大いなる白き都は、穢れ蝕まれた廃墟として残された。
印象
- 眼下の谷に広がるまばらな樹冠、通りや建物の名残、折れた白い塔
- 青白くひょろ長い木々、萎れた葉をつけ、黒い樹液を滲ませている
- 真冬でさえ続く、湿った生ぬるさ。まるで悪臭を放つ吐息のよう
- 石をどけたとき、その下で幼虫やミミズがうごめくのを見たあの感覚。それが、どこを見ても絶え間なく続く
導入
- PCたちが喉から手が出るほど欲しいアーティファクトが、都の廃墟に眠っている
- 南方の好古家(260ページ)が廃墟の場所を知っており、ストーントップ(Stonetop)を拠点に大規模な遠征隊を率いてそこへ向かおうとしている
- フェイの族長(111ページ)が廃墟を包囲し、フォモライ(Fomoraij)をついに根絶やしにしようとしている
- 地震が廃墟を割り開き、恐怖が周囲の森へと吐き出される
辿り着くには
ヴォル・スヴェテリクの廃墟は大森林(the Great Wood、200ページ)の中、あなた(GM)の望む場所にある。ストーントップからは少なくとも数日の旅程であるべきだ。
廃墟を見つけるには、PCたちには案内人か詳しい道順が必要になる。
- フェイ、野の精霊(356ページ)、森の民(150ページ)なら案内できるだろうが、そうしたがりはしない。正気の者はみな廃墟を避ける。
- 緑の君の遺跡に地図や道順が残っているかもしれないが、PCたちは道に迷う危険を冒すことになる。そうした指示は何世紀も時代遅れなのだから!
- 森の網(521ページ)のような魔法があれば、PCたちは自力で廃墟を見つけられるだろう。それでも道中で迷う危険は残る。
- 西の街道(270ページ)はかつて、今ストーントップが立つ場所からヴォル・スヴェテリクへと通じていた。壊れ、長く埋もれているが、何を探せばよいかを知る者には道を示してくれるかもしれない。
地域
- 都を囲む丘陵の外斜面。険しく、草木に覆われ、森の民の刻印と侵略者たちの墓が散らばっている。
- 同じ丘陵の内斜面。急で不安定、下るにつれて木々がまばらになる。古い戦いの痕跡がそこかしこにある。
石の君の構造体(392ページ)が今も見張りに立っている。
- 都の外れ。館や農園の廃墟が隠れている。
- 都の中心部。廃墟と死体と危険がぎっしりと詰まっている。
- 地下都市。古い下水道、貯水槽、トンネル、地下室、地下蔵。浸食や崩落、獣の巣穴でつながっている。
遺跡
以下はすべて都の中心部で見つかるが、互いにある程度離れている。
- 温室。かつては生きた木とガラスの格子でできたドームだったが、今は焼け、壊れ、砕けている。縛られた豊穣の精霊たちが、悲しげに危険な植物(219ページ)の世話をしている。
- 動物園。ほぼ無傷。壁には小部屋が並び、それぞれに異なる獣の組織(毛皮、歯など)が収められている。中央の穴には原形質の恐怖(477ページ)が棲んでいる。
- 大図書館。樹冠を突き抜ける、折れた白い塔。下層はおおむね無傷で、壮麗だが草木に覆われている。厳重に守りの術が施され、いくつかの部屋は今も完全に保たれている。侵略者たちの亡骸が散らばっている。
- 死者の都。都の中心近くに集まるジッグラト、ドーム、記念碑の群れ。荒らされ破壊され、無傷の墓はわずか。濃密に取り憑かれている。
- 聖なる木。一本の巨大な化石化した切り株から彫り出された円形劇場。かつて緑の君はここに集い、語り合い、論じ合った。残っているのは玄武岩の石板、山と積まれた骨、とうの昔に崩れたトンネルの名残だけだ。
地形
1つ選ぶか2つを組み合わせる。あるいは誰かに運命のダイス()を振ってもらう。お好みで、規模・範囲・強度を決めるためにを振る。
| 1 | 真の死が広がる一帯。何百年もの間、何ひとつ育たず、朽ちもしていない |
|---|---|
| 2 | 池・泉・小川・よどんだ水――暗く、不健全 |
| 3 | 丘・崖・岩の露頭。大地が歪み裂けた場所かもしれない* |
| 4-5 | 病んだ白い木々が広がる一帯 |
| 6-7 | 設備・橋・水道橋・ 貯水槽・下水道* |
| 8-9 | 緑の君の遺跡*(次ページ参照) |
| 10-11 | 土や下草の間からのぞく瓦礫 |
| 12 | 大地の傷跡のような裂け目・陥没穴* |
| 1 | 水没した部屋 |
|---|---|
| 2 | 流れる水 |
| 3-4 | 古いトンネル・縦坑。何マイルも続くものもある |
| 5-6 | 緑の君の遺跡(次ページ参照)またはその一部。埋もれ、沈み、あるいは倒れている* |
| 7-8 | 巣穴・穴ぐら・トンネル。何かが……掘ったもの* |
| 9-10 | 階段・縦坑・梯子・斜路。上へ、さらに下へ、あるいはその両方へ* |
| 11 | 裂け目。空に開いているかもしれないし、いないかもしれない* |
| 12 | 陥没穴。下へ下へ下へと続く |
*地下都市・地上へつながっているかもしれない
| 1 | アーチ状に並んだ石化した木々が半円筒をなしている。大部分は崩れている。 残骸は石の台(3×6歩)と空のカノプス壺を守っている。 |
|---|---|
| 2 | 埋もれた地下蔵。ひび割れ、ほとんど土で埋まっている。内壁にはルーンの形をした蔓の浅浮き彫りが並ぶ。 |
| 3 | 崩れかけたジッグラトの壁。壁の「内側」には色とりどりの苔が移ろうモザイクをなし、フェイの歴史を描いている。 |
| 4 | 土に覆われた塚。入口は生きた根で封じられている(合言葉で開く)。内部には紫の水晶が並び、ほのかに光っている。 |
| 5 | 白・緑・灰色の石の土台。色褪せた渦巻き装飾の名残が、とうに消えた建物をうかがわせる。 |
| 6 | 半ば埋もれたドーム。差し渡し約15歩。 切られていない木の幹がむき出しの梁になっている。編んだ枝角の門は壊れている。 |
| 7 | 蜂の巣の形に育てられた赤錆色の木々の建物が6つほど。時の手に触れられていない。内部:大釜、いびつな骨、甲殻。 |
| 8 | 家ほどの大きさの土の山。下に加工された石の気配がある。内部:光る琥珀に照らされた、慎ましい住まい。 |
| 9 | 無傷の地下室。造り手には小さすぎる。 扉は固いが、開く。光る地衣類に照らされている。太古の食料が収められているが、触れたり風が吹いたりすると崩れ落ちる。 |
| 10 | 差し渡し約10歩の巨大な木の幹。上部は折れている。残った木肌は銀色にきらめく。洞への入口には象牙のルーンが浮き彫りにされている。内壁からは黒い樹液が滴っている。 |
| 11 | 長い棘を生やした鉄を宿す木々の防壁が、かつての通りを塞いでいる。錆び、崩れかけ、ところどころ根こそぎになっている。 |
| 12 | 鉄を宿す木の根でできた地下の「檻」。今も無傷で、入口は見当たらない。 |
以上は単なる例にすぎない。もっと多くの、あるいは別の遺跡が必要なら
214ページを参照。
発見
どれについても、1つ選ぶか、誰かに運命のダイスを振ってもらう。
| 1 | 地形の変化(470ページ)。もう一度振る |
|---|---|
| 2 | 脅威や危険について洞察を得る機会(例:数や居場所を明かす足跡など) |
| 3 | 戦いの痕跡(次の列)。妙に良い状態で残っている |
| 4 | ……のアーティファクト(次の列) |
| 5 | 遭遇(次ページ) |
| 6 | 注目すべき遺跡(470ページ)や見どころ(次ページ) |
| 1 | 森の民以前の者たち、石の君、あるいはその人間の下僕たちの骨や死体。暴力の跡が残っている |
|---|---|
| 2 | 緑の君の白骨。土や瓦礫からのぞき、根や蔓が絡みついている |
| 3 | 石の君の構造体の残骸 |
| 4 | 荒廃した建造物:砕かれ、すっぱりと切断され、溶かされ、割り裂かれ、高所から落とされたかのように散らばっている、など |
| 5 | 戦いで死んだ定命の者とフェイの残留思念。取り憑かれたフェイの領域(102ページ)かもしれない |
| 6 | 恐ろしい魔法に今なお傷ついた大地そのもの:裂け、黒く焦げ、溶け、ガラス化し、石化し、灰と化し、何世紀も経った今も煙を上げている、など |
| 1 | ……下なるもの(412ページ) |
|---|---|
| 2 | ……フォモライ(136ページ) |
| 3 | ……フェイ(94ページ) |
| 4 | ……石の君(388ページ) |
| 5-6 | ……緑の君(210ページ) |
| 1 | フォモライの感染した下僕(140ページ)。何かの務め(掘る、建てる、探す、彫る、書くなど)に一心不乱に取り組んでいる |
|---|---|
| 2 | フォモライの感染した下僕(140ページ)。必死に解放を求めている |
| 3 | 野の精霊(356ページ)。好奇心旺盛か、無関心か、ただ困惑している |
| 4 | 停滞に囚われた誰か、あるいは何か(石化、時の泡、魔法の独房の中など)。だが解放できる |
| 5 | 緑の君かその定命の下僕の縛られたシェイド(85ページ)。悲しげで疑い深いが、あからさまに敵対的ではない |
| 6 | 遺物や宝を求める者: クリンウィン(58ページ)、フェイ(94ページ)、南方の冒険者や好古家(260ページ)、ひょっとすると森の民(150ページ)まで |
| 1 | フォモライの巣(137ページ)へのトンネル・道・つながり。開いているか、封じられているか、半開きか |
|---|---|
| 2 | いくつもの道標石(478ページ)。ひび割れ荒廃しており、使うのは危険 |
| 3 | PCたちが知っている緑の君・フォモライを 称える記念碑 |
| 4 | 聖地(362ページ)。長く縛られた精霊の住処で、なぜか下なるものに穢されていない |
| 5 | むき出しになった造り手の街道(270ページ)の一区間。守りの魔法が今も生きている |
| 6 | ひび割れた門(次の列) |
ひび割れた門
廃墟の奥深くのどこかに、魔法円が刻まれた白い岩の巨大な石板がある。
大きなひびが石と円を損なっているが、今も力に震えている。
この円は門(306ページ)であり、廃塔(the Ruined Tower、332ページ)の地下や迷宮(the Labyrinth、242ページ)、三魔女会の湖(Three Coven Lake、438ページ)の近くなどにある門とつながっている。門は開くことができる(道を開く、517ページを参照)が、危険で不安定だ。
ひび割れた門を開くとき(どちら側からでも)、+INTで振る:10+なら、門は開くが、下のリストから1つ選ぶ。
7〜9なら、門は開くが、2つ選ぶ:
- 通る者は誰であれ深刻なダメージの危険を負う――ダメージ(凄惨、アーマー無視)
- アルコン(302ページ)や虚空の荒廃(313ページ)のような、危険な原初の存在の注意を引く
- ひびが大きくなる。以後この門を使おうとするたびに、累積で-1のペナルティを受ける
6-なら、ひび割れた門は激しく砕け散り(ダメージ、間合い、範囲、凄惨、強打、アーマー無視)、その跡に裂け目(311ページ)を残す。もう一方の門にもひびが入る(すでにひびが入っていたなら、砕け散る)。
危険
危害
- 足元の地面が崩れ、地下都市へ(さらに深く)落ちる
- 危険な登攀――上へか下へか――と、それを試みる理由
- 停滞に囚われた戦の呪文が、空中でぱちぱちと弾け、飛び出す時を待っている
- 時と空間の奇妙な歪み
- フェイの幻惑(98ページ)。場所を隠しているか、獲物を捕らえようと待ち構えている
- 危険な植物(219ページ)。はびこっているか、防御のために配されている
爆ぜ莢の蔓
敵が侵攻の準備を整える間、緑の君は都に生きた罠を幾重にも仕掛けた。その多くが今も残っている。最もよく見られるのは、大きく不吉な莢をつける、成長の速い蔓だ。
- 無数の蔓が建物や道を覆っている。はっきり見えるか、土や茂みの下に隠れている
- 何かが触れると、蔓が張り詰めてのたうつ
- 種の莢が縮み、そして破裂する(間合い、範囲、下記参照)
- 連鎖反応が始まり、莢が次々と破裂する
破裂した莢は何をもたらすか? 1つ選ぶか、振る。
| 1 | ……鉄を宿す種。榴散弾のように(ダメージ、凄惨、貫通1) |
|---|---|
| 2 | ……衝撃波(ダメージ、 強打、騒々しい) |
| 3 | ……たちまち細く棘だらけの絡みつく蔓へと芽吹く種(ダメージ、掴み) |
| 4 | ……目をくらませ・吐き気を催させ・息を詰まらせるなどする胞子の雲(ダメージ、 衰弱させる) |
| 5 | ……光る、あるいは恐怖を引き寄せる花粉(刃蜂など、次ページ) |
| 6 | ……鉄を宿す胞子の粉塵。触れたものすべてにこびりつく |
死の握りの蔓
都のところどころで、蔓に割り裂かれた石の塊が見つかる。蔓の茎には上から下までいが(毬)の房がついていて、簡単に落ちては衣服や装備、髪、肌にまでくっつく。いがは鬱陶しく、少し痛いかもしれないが、(すぐには)害をなさない。
だが廃墟のそこかしこには、古い力の印章がある。いがが印章から数歩以内に持ち込まれると、たちまち芽を出し、成長を始める。そして潜り込む。
そして締めつける。そして引き裂く。
芽吹いた死の握りの蔓から逃れようとするとき、+STRか+DEX(あなたが選ぶ)で振る:10+なら、下のリストから1つ選べば逃れられる。7〜9なら、2つ選べば逃れられる:
- 肉から蔓を引き剥がす(ダメージ、凄惨、アーマー無視)
- × ◇分の品を失う・捨てる
- 他の誰か(同じ窮地にない者)があなたを助ける必要がある
6-なら、ダメージ(凄惨、掴み、アーマー無視)を受け、蔓は成長し、潜り込み、締めつけ続ける。蔓がダメージを与えるたびに、ダメージダイスを1段階上げる。
刃蜂
スズメバチのようだが、もっと大きく、鉄を宿す針を持つ。まあ、少なくとも毒はない。
刃蜂一匹に刺されたとき、痛み、血が流れ、叫ばずにいるのに一苦労する。
刃蜂の群れに襲われたとき、ダメージ(凄惨、アーマー無視)を受け、激痛に苛まれる。身を丸めてのたうつ以外のことをするなら、危険に抗うことになる(たいていはCONで)。以後群れからダメージを受けるたびに、ダイスを1段階上げる(最大)。
刃蜂の群れから逃げるとき、
+CONで振る:10+なら、群れから逃れるが、下のリストから1つ選ぶ。7〜9なら、群れから逃れるが、2つ選ぶ:
- 群れからダメージを受ける
- 失血により衰弱に印をつける
- 重要な装備が失われるか、駄目になる
- 別の危険にまっすぐ飛び込む
不死なるもの
- 定命の兵士の亡霊(76ページ)。太古の戦いを繰り返している
- 緑の君の最も恐ろしい実験にかけられた者たちのスペクター(79ページ)
- 虚ろなフェイ(114ページ)。鉄に傷つき、仲間に見捨てられた
- 緑の君やそのミイラ化した下僕のレイス(79ページ)。カノプス壺を壊されている
- 緑の君(221ページ)とその下僕(221ページ)のミイラ。今も立つ墓の中で安らいでいる
キメラ
- スラムドゥル(220ページ)。暗い水に潜むか、夜空を飛び回っている
- フラゲドン(222ページ)。今も見張りを続けている
- スウィン(222ページ)。取り巻きを引き連れ、十数年ごとにヴォル・スヴェテリクに集う
- ズライェダク(223ページ)や、戦のために育てられた他のキメラ(218ページ)。フェイの魔法に捕らわれているか、今も停滞の中で投入を待っている
その他の生き物
- 大森林(200ページ)に見られるほぼあらゆる獣。ただし歪み、変異している
- クリンウィン(58ページ)。クリンウィンらしからぬことをしているかもしれない
- フォモライの感染した下僕(140ページ)
- フォモライそのもの(136ページ)。地下都市の奥深くにいる。
ネムルヴォヤク
HP 11; アーマー 4(強靭さ)、青銅に対しては0
ダメージ 鉄木の槍 (有利)(近接、凄惨、貫通1)または素手での引き裂き (有利)(至近、掴み、凄惨、貫通1)
特殊能力 最後の命令に縛られている。太陽や聖なる光を避ける
本能 獲物の恐怖と苦痛を味わい楽しむ
- この世ならぬ遠吠えとともに敵へ突進する
- 黒い蔓状の触手の塊で打ちかかる(間合い、掴み)
- すでに倒れた敵を痛めつける
フェイが反乱を起こしたとき、緑の君の定命の下僕の一部――森の民(150ページ)の祖先――は裏切り者の側についた。だが全員ではない。大半は忠誠を保つか、少なくとも主人に背くのを恐れすぎていた。
だがその忠誠も、ああ、彼らを救いはしなかった。
初め、緑の君は悪魔の種をすでに倒れた下僕の体にだけ植えつけていた。だが動く死体がいかに有能かを目にすると……まあ、緑の君は何よりも実利を重んじる者たちだった。
こうした恐怖の多くは今もヴォル・スヴェテリクに残り、都やその中の特定の場所を守れという命令に縛られている。自由に徘徊することを許されなかったのは、神々に感謝すべきだろう。
原形質の恐怖
HP 19;アーマー 2(膜、臓器を持たない)
ダメージ 偽足 (至近、近接、間合い、掴み、強打)または酸による呑み込み (至近、掴み、強打、凄惨、アーマー無視)
特殊能力 子供並みの知性。強い意志に影響されやすい
本能 無鉄砲に世界を探索する
- ごく小さなひびや隙間からも染み出る
- 触れた存在の姿(全体または一部)をとる(小型から大型まで)
- 衝撃的な真の姿を現す
- 生き物を喰らって成長する( HPを得る)
- 自らの小さな分身を産み出す
- フェイの魔法が彼らを封じ込めている。
- ここでしか得られない何かの養分を必要としている。
- 細胞に刻まれた何かが、遠くへさまようのを妨げている。あるいは
- 脈打つアーティファクトが何らかの歌を発しており、彼らはそこを離れたがらない。
これら……もの……は、緑の君の肉織りのための白紙のキャンバスだった。かつては研究所や繁殖場に厳重に閉じ込められていた。今や造り主が去って幾年も経ち……さて、どこで見つかるやら?
なぜ原形質の恐怖はヴォル・スヴェテリクの外へ広がっていないのか? それはあなたが決めることだが、もしかすると……
緑の君の言葉で原形質の恐怖に命じるとき、+CHAで振る:10+なら、それは言われたとおりにし、あなたを主人として受け入れる。7〜9なら、今のところは言われたとおりにする。
原形質の恐怖が生き物を完全に喰らい尽くしたとき、それは HPを得る。たとえ最大値を超えることになってもだ。原形質の恐怖が自らの小さな分身を産み出すとき、何点かのHPを失い、新たな分身はそれと同じ値で始まる。
原形質の恐怖は、特定の呪文と緑の君の血一滴によって、今の姿に「固定」できる。どちらかを手に入れられれば、の話だが。